きゅうりを食べてみて、なんとなく苦く感じたことありませんか。
きゅうりは古くなると苦くなるのでしょうか?
苦いきゅうりを食べると食中毒になると聞いたことがありますが、本当なのでしょうか?
実はきゅうりが苦いのにはちゃんとした理由があります。
こちらのページでは、きゅうりが苦い理由と食べても大丈夫かどうかの見分け方、もし食べたきゅうりが苦かったときの対処方についてご紹介します。
きゅうりが苦いのはなぜ?古いから?
きゅうりの苦みは「ククルビタシン」という中毒性のある物質によるものです。
ですから、きゅうりが苦い原因は鮮度によるものではありません。
通常、きゅうりに含まれるククルビタシンは微量なので、多少苦かったとしても、食べても害はありません。
ただ、まれにククルビタシンが多く含まれている場合もあるので、注意が必要です。
きゅうりのククルビタシンの含有量は、きゅうりの育ち具合により左右します。
低い温度や水分不足、肥料の中の窒素量の条件が揃ってしまうと、ククルビタシンを多く含む苦いきゅうりができてしまうようです。
ちなみに、鮮度が落ちて古くなったきゅうりの特徴は
・断面が白くなる
・スカスカになる
です。
この3つは、本来きゅうりに含まれていた水分が抜けてしまうことで起こります。
そのため、鮮度は落ちていますが、腐ってはいないので食べることはできますよ。
きゅうりの断面が白くなっていることがよくありますが、水分が抜けてしまったせいだったんですね!
きゅうりが苦い…食べると食中毒になる?もし食べてしまったらどうすればいい?
きゅうりはウリ科の食物です。
カボチャやメロン、ズッキーニも同じウリ科です。
これらウリ科の植物にククルビタシンが多く含まれていると、食中毒を起こすことがあります。
ククルビタシンが多く含まれているかは見た目では判断が難しいです。
食べてみて、苦みを強く感じた場合は食中毒を起こす可能性が高いです。
一口食べて、今まで感じたことのないような強い苦味があれば、ククルビタシンが多く含まれていると考えられます。
しかも、ククルビタシンは加熱しても毒性は変わりません。
強い苦味を感じたら、そのまま食べたりしないで処分してください。
もし食べてしまったら、安静にし、体調の変化をよく観察しましょう。
食中毒を起こした場合は、腹痛、下痢、嘔吐などの症状が表れます。
食中毒にかかると、水分が多く失われて脱水症状になりやすいです。
そのため、スポーツドリンクなどをこまめに摂って、水分補給をしっかりしてください。
もし、高熱が出るようであれば、病院を受診することをおすすめします。
きゅうりが苦いのは腐ってるせいもある?腐っているか見分け方は?
苦いきゅうりは腐っているかというと、そうとも限りません。
では、きゅうりが腐っているかは何を元に見分ければよいのでしょうか。
きゅうりが腐っているかの判断のポイントは
・表面がヌルヌル
・ぶよぶよして柔らかい
・黄色や茶色に変色している
・白い糸を引く
・白い液体が出る
・白カビがついている
・異臭がする
このような状態に当てはまれば、きゅうりは腐っていると判断できます。
食べずに処分しましょう。
きゅうりを日持ちさせる保存方法のコツ
きゅうりは買った状態のまま冷蔵庫保存で、消費期限の目安は3~4日くらいです。
きゅうりの鮮度を保ったまま、できるだけ長く日持ちさせるためのコツは
・へたを上にして立てて、冷蔵庫の野菜室に保存する
です。
この方法で保存すれば、きゅうりの水分を保つことができ、だいたい10日くらい日持ちします。
ちょっとの手間で長持ちするので、ぜひ試してみてくださいね。
まとめ
きゅうりの苦みは、ククルビタシンという物質によるものでした。
つまり、古くなって苦みを感じるわけではないということです。
通常きゅうりに含まれるククルビタシンは微量ですが、多く含まれているものもまれにあります。
きゅうりをかじって強い苦みを感じたら、食べないでください!
食中毒を起こす可能性があります。
きゅうりが食中毒を起こす原因になることもあるとは、意外でした。
苦みを感じることは、人が危険なものから身を守るために備わったと言われていますよね。
苦みを察知したら、その感覚に従いましょう。
また、きゅうりが腐っているかどうかは、独特な感触と断面の変色・白カビ・匂いですぐに判断がつきます。
間違っても食べてはいけません!
私はもったいないので、ついつい食べらそうと思い残さず食べる派です。
ですが、きゅうりを甘く見ていると怖いことになりそうです。
もったいない精神は捨て去ることにします。
また、きゅうりは保存にちょっと気を配るだけで長持ちします。
冷蔵庫の野菜室に包んで立てて保存でしたね。
長持ちさせるコツを知っておけば、腐らせる失敗も減りますよ。
身近な食材こそ自己判断せず、正しい知識を持っておきましょう。