スーパーで買ったレーズンを食べてみたら、なんとなく油のにおいが気になること、ありますよね?
たいがいレーズンの表面はオイルコーティングされていますが、その理由はなんなのでしょうか?
また、このオイルは時間が経って酸化するんじゃないか?
そうすると体に悪くないのかも気になってきます。
レーズンをオイルコーティングする理由は、とっても単純!
レーズン同士がくっつくのを防止するためなんです。
レーズンのオイルコーティングの意外な理由と、オイルの身体への影響、オイルが気になる場合の取り除き方をご紹介します。
レーズンがオイルコーティングされている理由とは?体に良くないの?
ドライフルーツの中で最もなじみ深いのは、レーズンだと信じている私(笑)
我が家は、ホームベーカリーでパンを焼くときには頻繁にレーズンパンを作るし、シリアルに入れたリ、おやつとしても食べています。
ただ、レーズンの袋を開けると、いつも植物油のようなにおいを感じます。
どうしてオイルコーティングされているレーズンがあるのでしょうか。
実は、レーズンは糖分が多いため、搬送中に糖分が溶け出して、レーズン同士をくっつけてしまいます。
そこで、表面をオイルコーティングすることで、レーズン同士がくっつかず、パラパラとして取り出しやすくなるんです。
でも、そのオイルがもし酸化してしまったら、体に悪いのでは?と心配になります。
レーズンの成分表をみて概算すると、レーズン100gに対して脂質は0.5gほどです。
レーズンにも若干油分は含まれていますが、コーティング用に使われているオイルは、本当に微々たるものと考えられます。
ですから、通常、湿気のない場所で保管して、賞味期限内に食べきれば、まず心配しなくて大丈夫ですよ。
レーズンのオイルコーティングされているもの、いないものの見分け方とは?
普通のスーパーで見かけるのが、オイルコーティングされたレーズンが多いですよね。
オイルコーティングされているレーズンは、輸送時間が長い、海外からの輸入品が主です。
国産のレーズンやオーガニックを推奨するメーカーや製造元のレーズンは、オイルコーティングされていません。
ではその見分け方は?
・パッケージの表示
まず買うときにパッケージの表示を見てみましょう。
「オイルコーティング」と書かれているものがあります。
・色ツヤを観察
もしどこにも表示がないときは、袋から見えるレーズンをよく観察します。
オイルの付いたレーズンは、全体的に光沢があり、見た目がツヤツヤしています。
オイルコーティングなしのものは、ツヤはなく、やや濃いめの色で、砂糖の白い結晶が見えます。
・香り
購入前に確認はできませんが、オイルコーティングのあるなしは、袋を開けてみるとはっきりとわかります。
レーズンの甘い香りが強いものは、オイルコーティングなしです。
ほのかにくるみやアーモンドような油の香りがする場合は、オイルコーティングありです。
まぁ、香りを嗅がなくても、触ってみれば明らかに違いますが。。
レーズンのオイルコーティングが気になる!油の取り方は?
オイルコーティングされていても、されていなくても、レーズンであることに変わりはありませんが、オイルコーティングが不都合なこともありますよね。
たとえば、パンの発酵にはこのオイルは余分ですし、ラムレーズンの風味を邪魔します。
でも、オイルコーティングされたレーズンを買ってきてしまった!
そんなときは、レーズンを湯通しして油抜きをすればOKです。
レーズンの湯通しの手順は、まず鍋にお湯を沸かします。
お湯の量は、鍋の中でレーズンがくっつかずに泳ぐぐらい多めが良いです。
お湯が沸騰したらレーズンを入れて、木じゃくしなどでゆっくりかき混ぜながら、お湯にくぐらせます。
だいたい10〜30秒ぐらいで良いでしょう。
レーズンは長くお湯に浸かりすぎると、オイルが剥がれると同時に、レーズンの成分も流れてしまいます。
レーズンに水分を含み、中の糖分が流れ出てしまうと、レーズン独特の豊かな甘みも減るのでご注意を!
湯通ししたらザルにあげて、しっかりお湯を切ります。
水分をしっかり切ってから、あれば洋酒をふりかけると、風味豊かに仕上がりますよ。
まとめ
レーズンのオイルコーティングは、搬送のときにレーズン同士がくっつかないためのものだったんですね。
オイルは身体に害があるほど入っていませんが、オイルのにおいが気になったり、より風味の良いレーズンを食べたい時は、オイルコーティングなしのものを選ぶと良いですよ。
オイルコーティングされたレーズンでも、湯通しでオイルを取れば、お菓子やパン作りに使えます。