「じゃがいもを生で食べるとお腹を壊す」と聞いたことはありませんか?
最近、じゃがいもは生でも食べられるということを耳にしました。
生で食べるのは危険だとなんとなく信じてきたので、じゃがいもを生で食べて食中毒になったりしないのか心配です。
もしじゃがいもを生で食べても大丈夫だとして、生で食べる時にはどんなことに気を付けたら良いのでしょうか。
また、栄養面では火を通したものと変わらないのかも気になりますよね。
そこで、じゃがいもを生で食べるのは危険ではないのか、安全に食べるために気をつけること、じゃがいもを生で食べたときと加熱したときの栄養の違いについてご紹介します。
じゃがいもは生で食べれるの?
結論から言うと、じゃがいもは生でも食べられます。
加熱したじゃがいもは、ほくほくした食感で、少し甘みを感じますよね。
しかし生のじゃがいもは、シャキシャキした歯ごたえで、加熱したじゃがいもとは全く違うもののように感じます。
じゃがいもにはたくさんのでんぷんが含まれていて、でんぷんは熱を加えると糖化して甘くなります。
ですからじゃがいもは火を通すと、甘みが出て美味しくなるのですね。
じゃがいもは生で食べると食中毒になる?
じゃがいもは生でも食べられることはわかりましたが、本当に食中毒の危険はないのでしょうか?
実はじゃがいもが危ないと言われるのは、芽や皮の部分です。
芽の部分や緑に変色した皮には、ソラニンやチャコニンという毒素が含まれています。
この毒素が体に入ると、食中毒を起こすことがあるのです。
最近、小学生が学校で育てたじゃがいもを食べて食中毒を起こした、という報道がありました。
恐らく、じゃがいもに十分に土がかかっていなかったことが原因だと考えられます。
実はじゃがいもに日光が直接当たると、皮が緑色になり、毒性を持つことがあるんです。
そのため、芽や緑の皮を食べてしまうと危険なわけですね。
ですから、じゃがいもを生で食べるなら、皮や芽の部分はしっかり取り除く必要があります。
加熱する場合も緑色の皮や芽は食べないようにしてください。
じゃがいもは生で食べるほうが栄養価が高い?
じゃがいもの100gあたりのカロリーは、生で食べると76kcal、加熱すると84kcalです。
生食のほうが加熱した場合に比べて、カロリーは少し低いんですね。
じゃがいもには、美白効果のあるビタミンCが豊富に含まれています。
じゃがいもの100gあたりのビタミンCの量は、生の場合は35mg、加熱した場合は15mgです。
じゃがいものビタミンCは加熱しても比較的壊れにくい性質ですが、加熱すると減ってしまうことは事実なので、ビタミンCを取りこぼさないためには、生食のほうが良いですね。
そのほかの栄養素については、生でも加熱したものでも大差はありません。
じゃがいもの生の食べ方は?
じゃがいもを生で食べる場合は、新鮮でアクの少ないものを選びましょう。
じゃがいもは品種によっても、でんぷんや水分量が違うんですよね。
もし選べるのであれば「はるか」という品種は、でんぷん量が少ないので生食向きです。
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じゃがいもを生で食べる場合は、次のようなレシピがおすすめです。
生じゃがいもと人参のサラダ
じゃがいもと人参を千切りにして、マヨネーズで和えるだけです。
レシピと言うのは申し訳ない位、超簡単です・笑
切るだけでパパッとできるのと、じゃがいもとニンジンのシャキシャキ感がたまりません。
千切りのきゅうりを加えても美味しいですよ。
アンチョビとじゃがいものサラダ
千切りにしたじゃがいもと刻んだアンチョビをマヨネーズで和えるだけです。
これまた切って和えるだけなんですが、アンチョビの風味がおつまみにぴったりです。
じゃがいもとかにかまの酢の物
じゃがいもを細切りにして、細く裂いたカニカマと混ぜ、三杯酢でいただきます。
酢味でしんなりしたじゃがいももおいしいですよ。
生汁(じゃがいものジュース)
生のじゃがいもをすりおろし、布で濾して、生じゃがいもジュースにします。
野菜ジュースやはちみつを加えると、飲みやすくなりますよ。
じゃがいもを生で食べる時に注意すべき点は?
たまには気分を変えて、じゃがいもを生で食べるのもいいですよね。
でも、じゃがいもを生で食べる時に気を付けたいこともありますよ。
繰り返しになりますが、ソラニンなどの毒素を避けるために、芽や緑色の皮は完全に取り除くようにしてください。
また、じゃがいもの生食は、お腹の弱い人や小さい子供にはおすすめできません。
なぜなら、生のじゃがいものでんぷんは消化しにくいので、消化不良を起こすことがあるからです。
生で食べる場合は、生食に向いた品種を選ぶようにして、芽や緑色の皮をしっかり取り除くよう、十分気を付けてくださいね。
じゃがいもは生で食べるのは危険?まとめ
じゃがいもは生でも食べられます。
ただし、ジャガイモの芽や緑色になった皮には毒素が含まれているので、しっかり取り除きましょう。
ジャガイモは生でも加熱しても栄養価に大差はありませんが、ビタミンCは生のほうが多いです。
じゃがいもを生食するなら、アクの少ない品種で、新鮮なじゃがいもを選びましょう。