メロンを食べたときに、時々苦みを感じることがあります。
メロンが苦いのは腐っているせいなのでしょうか?
苦いメロンを食べると食中毒になるという話も聞いたことがあるので、ちょっと不安ですよね。
食べる前に苦いかどうかを見分ける方法はあるのでしょうか?
メロンの苦みの意外な理由と見分け方、苦いメロンを食べると食中毒になるのかをご紹介します。
メロンが苦いのは腐っているせい?
甘いはずと思って食べたメロンが苦いと感じることがあります。
メロンが苦いと感じる理由は、腐っているせいとは言い切れないんですね。
実はメロンの苦みは、メロンが「食べるのにベストではない状態」であることを知らせているのです。
メロンが苦い理由は3つあります。
メロンが苦い理由1:早熟で食べるのには早かったから
早熟のメロンには「ククルビタシン」という苦み成分が含まれています。
メロンが成長していく段階でククルビタシンは少なくなっていくのですが、収穫したてのメロンを食べると、苦みを感じやすいのです。
メロンが苦い理由2:病気にかかっているから
メロンがバラ色カビ病にかかると、苦み成分「ククルビタシン」が大量に生成されます。
この病気にかかったメロンを食べると、強烈な苦みやしびれを感じます。
メロンが苦い理由3:熟れ過ぎているから
メロンが熟れすぎると、本来の甘み成分が苦み成分に変わることがあります。
これはメロンに含まれるたんぱく質分解酵素「ククミシン」によるものです。
ということでメロンの苦みは、元々持っている成分が関係していると言えます。
メロンが苦いかどうか見分け方はある?
メロンが苦い原因は、メロンが早熟か逆に熟れすぎているか、病気になっている場合でしたよね。
これらをふまえて、メロンが苦いかどうかを見分けることができます。
熟れすぎているメロンの特徴
・外見上問題がないようでも、切ると中がドロドロしている
・種が黒くなっている
・生ゴミっぽい匂いがする
こういった特徴があるメロンは、苦みが出ている可能性があります。
また、場合によっては腐っているので、食べるのはやめましょう。
病気になっているメロンの特徴
メロンが病気にかかっている場合、外側が変色して、柔らかくなっています。
変色した部分だけ大きく取り除いてしまえば、他の部分は食べることができますよ。
ただし、小さい子どもやお年寄りは避けた方が良いです。
ちなみに、メロンをおいしく食べるには、収穫してから5~7日間、常温(20~25℃)で保存し、追熟させることです。
こうすることで、食べ頃の甘いメロンを食べることができますよ。
苦いメロンを食べたら食中毒になるのは本当?
苦いメロンを食べると、食中毒になる可能性があります。
早熟なメロンや病気になっているメロンは、毒性のある「ククルビタシン」を大量に含んでいて、食べたときに強い苦みを感じるんですね。
この「ククルビタシン」が食中毒を起こす原因で、この苦みは危険です。
もし苦みを感じたら、食べずに処分しましょう。
なお、海外で発生しているメロンの食中毒の例もありますが、原因は「リステリア」という菌です。
リステリアはメロンの皮についていて、洗うことで除去することができます。
メロンを切るときにまな板に菌が付く可能性があるので、メロンは流水で皮をよく洗ってから、カットするようにするといいですね。
ちなみに、熟れすぎたメロンも苦みを感じますよね。
熟しすぎたメロンから感じる苦みは、ククルビタシンによるものではなく、たんぱく質分解酵素の「ククミシン」によるものです。
味は落ちますが、食中毒の心配はありませんよ。
苦いメロンを食べたら口の中にしびれが!対処法は?
メロンを食べたら「ピリピリした炭酸を含んだようなしびれ」を感じた場合、食中毒を起こす恐れがあります。
しびれ以外にも症状が出ることが考えられますので、すぐに食べるのをやめて体調に変化がないか注意しましょう。
食中毒を起こしたときに起こる症状は、しびれ、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢です。
もし苦いメロンを食べてこのような症状が出た場合は、水分補給をして安静にします。
高熱は出るようでしたら、大事をとって病院を受診してみてください。
メロンが苦い理由 まとめ
メロンが苦いのは
・早熟なため
・熟れすぎているため
・病気になっているため
です。
そのうち、注意が必要なのは早熟と病気の状態のメロンです。
苦みを強く感じる原因は、「ククルビタシン」という成分を大量に含んでいる状態だからなんですね。
「ククルビタシン」は食中毒の原因となります。
ですので、メロンがすごく苦い場合は、食中毒を起こす危険があります。
メロンは、
・早熟なものは追熟してから食べること
・病変を見つけたら食べない
・苦みを感じたら処分
以上のポイントを覚えておきましょう。