冷凍しておいた肉を料理に使おうと冷凍庫から出して解凍したのですが、急に外出することになってしまった!
冷凍庫から出しちゃったこのお肉、冷蔵庫で何日ぐらい日持ちするものなのでしょうか?
一度解凍した肉は再冷凍させても大丈夫なのでしょうか?
まずは、お肉の解凍状態やドリップの様子を確認してみましょう。
一度解凍した肉が何日ぐらいもつのか、また再冷凍はできるのかをご紹介します。
解凍した肉は何日もつ?
冷凍しておいた肉を解凍した場合、2日程度なら冷蔵庫で保存しておくことができます。
まずは解凍後のお肉の状態をチェックしましょう。
解凍後、ドリップが出たり変色がなければ、5℃以下の冷蔵庫やチルド室などにそのまま入れておけば、2日程度はもちます。
解凍したその日に食べなくても、2日以内に調理をすればまず大丈夫です。
ただし、解凍の際、暖かい場所で常温解凍したり、レンジで解凍した場合は注意してください。
ドリップが出たり、変色してしまった場合は、すでに傷みが進み始めているので、その状態で冷蔵保存はせず早めに調理しましょう。
ちなみに、加工肉や薄切り肉よりかたまり肉の方が、解凍後の傷みは進みにくいです。
解凍した肉を再冷凍しちゃダメ?調理後に再冷凍するのは?
一度解凍してしまったお肉を再びしばらく保存したい、なんてこともありますね。
見た目はなんともなさそうなので、もう一回冷凍庫に入れちゃえ!と再冷凍したくなるかもしれません。
しかし、冷凍と解凍を繰り返すと、肉の細胞が壊れてしまうため、おいしいお肉のうまみがどんどん損なわれていきます。
解凍した肉は、そのたびにうま味がドリップとともに逃げてしまうのです。
冷凍と解凍を繰り返すと、肉から水分と旨味が減り、パサパサになります。
また、買ってきた肉が、すでに一度冷凍したものを解凍した肉であることもありますよね。
そうなると、数回冷凍と解凍を繰り返すことになり、肉の品質が落ちてしまうのです。
もし、一度解凍した肉をしばらく保存したい場合は、生のままでなく調理して冷凍保存するのがおすすめです。
熱を通すことで肉のうま味を閉じ込め、生肉だと生じる雑菌がつきにくくなり、傷みが進むことを防ぐことができます。
調理した肉を冷凍する場合、真空パックができればなお良しです。
こちらの「真空ポンプ & 保存袋」は、お値段お手頃で手軽に使えて便利です。
肉を煮込みにした場合は、そのソースといっしょにジッパーバッグで密封保存しておけば、冷凍しているうちにソースが肉にしみて、おいしく保存できますよ。
焼いた場合は、空気が入らないようにぴっちりラップで包み、さらにジッパーバッグに入れて冷凍してくださいね。
スーパーの解凍肉の再冷凍はあり?
スーパーでパックのお肉に「解凍」という表示を見かけることがあります。
これは、工場など別の場所ですでに部位を裁断して冷凍し、売り出す際に解凍した肉ということです。
つまり、一度冷凍と解凍をした肉です。
この「解凍肉」も、再冷凍することはできます。
なぜなら、店頭に売り出す前の冷凍は、急速冷凍。
家の冷凍庫より温度が低い環境で保存されています。
また、解凍する際も専用冷蔵庫に保存してゆっくり解凍することで、極力鮮度を落とさない処置をしています。
自宅での再冷凍とは少し事情が違っているからなんですね。
ただし、急速冷凍とはいえ冷凍なので、その分、肉の繊維が壊れるなど、多少生肉との鮮度の違いは否めません。
生の精肉を買ってきて冷凍する状態とは少し違う、と考えておくと良いですよ。
解凍品のひき肉は再冷凍できる?上手な保存方法は?
ひき肉を買ってきたら解凍肉だった、ということもありますよね。
ひき肉は、もともと様々な部位をあわせた肉を挽いて作る加工肉です。
肉を挽く段階で外気に触れる頻度が多いため、ほかの精肉より賞味期限が短いことが多いです。
さらに解凍肉であれば、再冷凍は少し考えものですよね。
ひき肉に関しては、ほかの食材と一緒に調理して食べることが多いので味落ちは気にしない、という人もいます。
しかし、衛生的な面を考えると、解凍肉のひき肉は、調理後の保存がおすすめです。
ひき肉は塩コショウして炒めて、粗熱を取ります。
それを小分けしてラップに包み、ジッパーバッグに入れて密封します。
トマトソースなどと調理した場合は、ソースごとジッパーバッグか密封容器に入れ、空気を抜いた状態で保存します。
これで1ヶ月ほどはもちます。
調理した状態で冷凍保存しておくと、いざという時に簡単に一品作れるので、使いやすく便利ですよ!
解凍した肉は何日もつ?まとめ
解凍した肉は、冷蔵庫で2日程度なら保存することができます。
ただし、ドリップが出たり変色した肉は、早めに調理して食べてしまうほうが安心です。
肉は解凍のたびに旨味が逃げてしまうので、何度も冷凍と解凍を繰り返すことは避けましょう。
一度解凍した後に再冷凍する場合は、調理済みの状態がおすすめです。