こんにゃくに入っている黒いつぶつぶ、実は自然なこんにゃくの成分ではなく、わざわざ入れているんです。
じゃぁ、そのこんにゃくの黒いつぶつぶの正体が気になりますよね。
わざわざそんなものを入れるのはなぜかも、気になってきます。
そこで、こんにゃくの黒いつぶつぶの正体と、入れる理由、そして、黒いこんにゃくと白いこんにゃくの違いをご紹介します!
こんにゃくの黒いつぶつぶの正体はひじき!?なぜ入れるの?
こんにゃく芋を皮ごと使うこんにゃくは、元々は薄黒く染まっています。
しかし、こんにゃく芋を皮ごと材料に使うと、アクが強過ぎて、調理の時にアク抜きなどの手間がかかります。
なので最近では、黒いこんにゃくは白いこんにゃくの原材料の製粉化したこんにゃく粉を使って作ることもあります。
こんにゃく粉だけで作ると白いこんにゃくができてしまうので、本来黒いこんにゃくに見られるつぶつぶを再現するために海藻を使っているんですね。
黒いこんにゃくには、海藻の中でもひじきを粉砕して混ぜることが多いです。
ひじきを入れることで、ひじきのつぶと色素がこんにゃくに混ざって、本来の黒いこんにゃくのような姿になります。
ですから、こんにゃくにひじきを入れるのは「こんにゃくを黒くするため」だったんですね!
こんにゃくの黒と白の違いは?作り方、栄養成分に差はあるの?
スーパーに行くと黒いこんにゃくと白いこんにゃくが並んでいますが、どっちを買うかいつも悩みます。
こんにゃくの黒と白は、見た目以外に何か違いはあるんでしょうか?
実は、西日本と東日本では、こんにゃくの製法や好みの違いがあるんですよ!
黒いこんにゃくは主に西日本で人気があり、消費量が多いんです。
私は東日本の出身ですが、黒いこんにゃくを買うことが多いですけどね(笑)
もともと黒いこんにゃくは、生芋を皮ごと使って作ります。
しかし、最近は白いこんにゃくにひじきを混ぜたものが「黒こんにゃく」と呼ばれています。
一方、こんにゃく粉で作られる白いこんにゃくは、東日本で多く消費されています。
白いこんにゃくの材料は、皮を剥いた生芋を乾燥させて製粉化したこんにゃく粉なので、匂いや
アクが少なく、黒いこんにゃくと比較すると食べやすくなっています。
ひじきの入っている黒いこんにゃくと白いこんにゃくは、原材料は同じなので、栄養成分としては大きな違いはありません。
しいて言えば、ひじきに含まれるわずかな量の鉄分やマグネシウムの差ぐらいです。
なので、黒いこんにゃくか白いこんにゃくかは、料理の見栄えや、好みで選べば良いですよ。
こんにゃくと生いもこんにゃくの違いとは?
製粉されたこんにゃく粉で作られるこんにゃくと、生芋を皮ごと使うこんにゃく。
ローカロリーでグルテンフリーなのは、こんにゃくも生芋こんにゃくも同じです。
では、こんにゃくと生いもこんにゃくにはどのような違いがあるんでしょうか?
まず、見てわかるとおり、色が違います。
こんにゃく粉から作られたものは白く、こんにゃくの生芋で作られたなまいもこんにゃくは皮も混ざっているので、黒ずんだ色になります。
いわゆる、生芋こんにゃくとは、元祖「黒こんにゃく」です。
そして、こんにゃく芋の皮が加わると芋のアクが増します。
ですので、生芋こんにゃくは、一般的には調理前にアク抜きや湯通しなど、下ごしらえが必要です。
栄養分は、同じこんにゃく芋を使っているにもかかわらず、若干違いがあります。
こんにゃくの皮の部分には、カルシウム、食物繊維、セラミドが多く含まれています。
そのため、生芋こんにゃくは普通のこんにゃくに比べると、カルシウム、食物繊維、セラミドが含まれていると言えます。
さらに、生芋の皮にはリン、鉄、亜鉛も、こんにゃく粉より若干多く含まれています。
特に女性には必要な栄養分が摂れるので、できるならなまいもこんにゃくを選んで、積極的に食べるといいですよ。
なまいもこんにゃくは、普通のこんにゃくよりもアクが多めですが、私は逆にそれが好きだったりします(笑)
あと、食感も、普通のこんにゃくはツルンとしていて、ちょっと噛みにくいし、煮汁が染みこみにくいですよね。
一方、なまいもこんにゃくは、比較的弾力性が弱くてやわらかく、煮物にしたときにも味が染みこみやすいです。
なので、私はなまいもこんにゃくを好んで買うことが多いです。
箸で掴みやすいし(笑)
まとめ
こんにゃくの黒いつぶつぶは、本来のこんにゃくの姿に近づけるために入れています。
こんにゃくの黒いつぶつぶの正体は海藻で、ひじきを使うことが多いです。
こんにゃく粉で作られた黒いこんにゃくも白いこんにゃくも、栄養成分の違いはありません。
こんにゃく芋で作られたなまいもこんにゃくは、こんにゃく芋の皮が使われているため、食物繊維やセラミドなどの成分を多く含んでいます。