きのこの一種であり、栄養豊富でかつ調理にも使いまわしが利くきくらげ。
ダイエットやデトックスにもよいとも言われていますよね。
でも、キクラゲを食べ過ぎると体に悪いという話、聞いたことありませんか?
お腹が痛くなったり、アレルギーを起こしたり…それって本当なのでしょうか?
キクラゲを食べる場合はどのくらいが適切な量なのか、含まれている栄養についても気になるところです。
そこでこのページでは、きくらげを食べ過ぎたときに体に起こる異変や、1日の適量、そして、きくらげの持つ栄養効果についてご紹介します。
きくらげの秘密を知って、効果的に栄養を摂りましょう!
きくらげを食べ過ぎるとどうなる?胃痛や腹痛を起こすの!?
きくらげを食べ過ぎると、胃腸に影響を引き起こすことがあります。
その原因となるのが、きくらげに含まれる食物繊維です。
食物繊維には、水溶性と不溶性の2種類があり、これらをバランスよく摂ることで、便通が良くなり便秘を解消するんですね。
きくらげに含まれているのは、このうち水に溶けにくい不溶性食物繊維です。
不溶性食物繊維は消化しにくいため、きくらげを食べ過ぎると、この食物繊維が腸壁を刺激することで、胃痛や腹痛を起こすことがあるんですね。
他にも、きくらげに多く含まれる鉄も、同じく摂りすぎると吐き気や胃痛、悪心を引き起こすことがあります。
ですから、適量を守り、食べ過ぎないようにすることが大事です。
きくらげを食べ過ぎないための1日の適量は?
では、きくらげの適量とはどれくらいなのでしょうか。
きくらげの1日の摂取量の目安は6g、乾燥きくらげ6枚程度です。
乾燥きくらげは、たっぷりの冷水を用意し、しっかり戻してから使います。
生きくらげは、水で洗い石づきをとり、必ず加熱してから使ってくださいね。
サラダで食べる場合は、30秒程度の湯通しが必要です。
最近は、このようなきくらげを粉末にしたきくらげパウダーも人気です。
パウダーの場合は、1日5gが目安です。
きくらげパウダーは、炒めものやスープ、煮物に手軽に加えられて便利ですよ。
パウダーも必ず火を通して食べるようにしてくださいね。
きくらげにはどんな栄養がある?効能は?
きくらげはどんな栄養が含まれているのか、簡単にご紹介しますね。
食物繊維(β-グルカン)
まずは先ほどもお話した食物繊維です。
食物繊維は、ちょうど手でひとつかみにした量のきくらげ約25g中に、18gも含まれています。
食物繊維量はとても多く、ごぼうの約3倍も!
また、きくらげには、食物繊維の一種であるβ-グルカンも含まれています。
β-グルカンは、きのこに多く含まれていて、免疫力アップにつながります。
がん細胞を抑えたり、コレステロール値を下げたり、腸内環境を整え、生活習慣病の予防にも効果があると考えられている成分です。
ビタミンD
きくらげは、キノコの中でもビタミンDの含有率は圧倒的です。
エリンギの3倍、しいたけの17倍も含まれているんですね。
ビタミンDは、あまり聞き馴染みがないかもしれませんが、カルシウムやリンの吸収を促進し、骨や歯を丈夫にするはたらきがあります。
ですから、骨粗しょう症に効果があると考えられているんですね。
女性は特に積極的に摂りたい栄養成分です。
ミネラル(鉄、カリウム、カルシウムなど)
きくらげには、女性に嬉しいミネラルが豊富に含まれていて、体内のバランスを整えてくれます。
特に、黒きくらげは、女性に不足しがちな鉄が多く含まれているので、貧血の予防にぴったりです。
鉄分は、良質なたんぱく質やビタミンCと一緒に摂ると、体への吸収率がアップするので、きくらげを食べるときは、肉や豆腐、ビタミンCが豊富な野菜を組み合わせると良いですよ。
カリウムは、血圧の上昇を抑え、体内の余分な水分の排泄を促し、むくみに効く成分です。
カルシウムは、骨や歯の形成に必要な成分ですね。
あの小さなきくらげに、こんなに栄養成分がたくさん入っているなんて意外ですよね。
きくらげでアレルギーが出ることあるのは本当?
栄養たっぷりで、たくさん食べたくなるきくらげですが、きくらげを食べてアレルギー症状が出る人もいます。
きくらげに含まれているキチンキトサンという成分が原因と考えられていて、これはエビやカニの殻にも含まれています。
エビやカニでアレルギー症状が出る人は、きくらげでもアレルギー症状が出るかというと、単純にそうとは言い切れません。
ただ、エビやカニのアレルギーがある人は、同じようにきくらげでもアレルギーを起こす可能性が高いと考えられています。
エビやカニのアレルギーがある人は、きくらげを食べるときは念のため注意したほうがいいですね。
また、エビやカニのアレルギーがなくても、もしきくらげを食べた時に具合が悪くなった場合は、アレルギーの可能性が考えられますので、様子を見ながら食べるようにしてくださいね。
きくらげを食べたときに出るアレルギー症状としては、下痢、嘔吐、腹痛、じんましん、呼吸困難、咳、倦怠感があります。
きくらげの食べ過ぎは体に悪い?まとめ
きくらげは食べ過ぎると、胃痛や腹痛を起こすことがあります。
これは、きくらげに豊富に含まれる不溶性食物繊維によるものなので、食べる量には気を付けましょう。
きくらげの1日の適量は6g程度です。
きくらげは、食物繊維(β-グルカン)、ビタミンD、ミネラル(鉄、カリウム、カルシウムなど)などの栄養成分が豊富に含まれています。
積極的に食べたい食品ですが、きくらげを食べてアレルギーを起こす人もいます。
エビやカニのアレルギーを持っている人は、きくらげでもアレルギー症状が出やすいと考えられていますし、もし、きくらげを食べて具合が悪くなった覚えがある場合も気を付けましょう。
ダイエットやデトックス効果も期待できるきくらげ。
食べ過ぎには注意しつつ、プリプリした特徴のある食感を活かして、炒め物やサラダ、スープなど幅広く料理に取り入れてみてくださいね!