レタスを食べたら、なんだか苦いと感じることがあります。
夏場の旬の時期のレタスによく苦味を感じる気がするのですが、これはもしかして腐っているせいじゃないかと心配になりますよね。
レタスが苦いのは腐っているせいではなく、意外な理由があるんです。
レタスが苦い原因と、苦味を感じるレタスをおいしく食べるアイデアをご紹介します。
レタスが苦い原因は?
通常、生のままサラダにして食べることが多いレタス。
実は夏場のレタスには、葉が苦いものが意外と多いんですよね。
この苦味は、レタス類に多く含まれているラクチュコピクリンといういうポリフェノールの一種の成分が原因です。
このラクチュコピクリンは、体に害はないものの、含有量が多いと強い苦味やえぐみを感じさせます。
でも、レタスには苦くないものもありますよね。
なぜ苦味成分のラクチュコピクリンが発生するかといえば、レタスが育ちすぎたり、肥料の摂りすぎが主な原因です。
冬場から春にかけては、レタスはゆっくり育成されて、葉がふわっとして軽くなります。
このように育つと苦くないレタスになります。
ところが、夏場は環境が良く、早く育ち、ぎっちりと詰まった重いレタスになりがちです。
このようなレタスはラクチュコピクリンが多く、苦味が強くなります。
また、レタスが古くなり水分が抜けてくると、やはりラクチュコピクリンが濃度を増して、苦いレタスになります。
ですから、夏場にレタスを選ぶときは、なるべく新鮮で、大ぶりでも軽いものをチョイスすると、苦くないですよ。
レタスが苦い時に大量消費できるレシピ
でも、選び方のコツを知らずに特売で数個買っちゃった!食べたら苦い!
どうしましょうか?
野菜や果物に含まれるポリフェノールは、いわばアクのようなものなんです。
つまり、苦いアクを抜けばレタスも美味しくなります。
ラクチュコピクリンは水溶性なので、水に溶けてしまいます。
そこで、レタスが苦いときは、まずは水に浸けてみましょう。
ボウルにちぎったレタスを入れて、冷蔵庫で数時間置いておきます。
すると、サラダにしても苦みを感じないシャキシャキレタスに変身しますよ!
また、ポリフェノールは加熱することで分解し、成分の変化によって甘味も増します。
そこで、火を通して食べるのもおすすめです。
レタスの大半は水分なので、大量のレタスも短時間の加熱で半分の量に減ります。
なので、一度の調理でかなりの量を使うことができますよ。
苦いレタスを大量消費するおすすめレシピ
中華メニューに
焼きそば、チャーハンや野菜炒めにレタスを加えると、シャキシャキ感がアクセントになって、美味しくなりますよ。
レタスは熱が通るとすぐにしなっとするので、調理の最後、仕上げに多めに切ったレタスをどさっと投入します。
火を止めてしばらく余熱を通し、油をからめると苦味もやわらぎます。
また、キャベツや白菜の代わりに餃子の具にレタスを加えても、たくさん食べられますよ。
中華メニューだと、2人分で1回作れば、レタス半個は余裕で消費できます。
レタスに苦味がなくても、これらの料理にレタスを使っても、単純においしいです。
スープに
細い千切りや刻んだレタスをコンソメスープや野菜のポタージュに入れます。
形も味も気にならずに、たくさん食べられます。
おすすめは、鶏ガラベースのスープに、レタス、トマト、卵を入れた3色のスープです。
目にも鮮やかだし、レタスのシャキシャキ感がアクセントになりますよ。
しゃぶしゃぶに
実は豚肉とレタスは相性がバッチリ!
しゃぶしゃぶの具材として、レタスも加えてみましょう。
レタスをサッとしゃぶしゃぶすれば、苦味も消えていくらでも食べられます。
ゴーヤとともに
これは荒技なんですが(笑)、苦い野菜とあわせればレタスの苦味も感じにくくなるので、苦い野菜の代表であるゴーヤとともに調理します。
ゴーヤチャンプルーにレタスを混ぜて炒めます。
火を通すとレタスはしんなりしてしまうので、それほど違和感もありません。
まとめ
レタスが苦いのは腐っているせいではなく、ラクチュコピクリンという成分が原因です。
ラクチュコピクリンは水に溶け出しやすい性質があるので、もしレタスが苦い場合は、しばらく水に浸けておくと苦みがやわらぎます。
ぎっしりと詰まって重たいレタスには、苦味がある可能性があります。
そのため、ふわっと軽いレタスを選ぶと、苦いレタスにあたる確率は低いですよ。
もしレタスが苦い場合は、火を通して食べると苦味を感じにくくなります。