しめじを料理して食べたら、なんだか苦味を感じることがありますよね。
もしかしたらしめじが古かったせいで苦かったのでは!?食べちゃダメだったのかな…と不安になります。
それ、心配しなくても大丈夫です。
実はしめじが苦いのは鮮度とは関係なくて、調理の仕方が原因なんです。
そこでこのページでは、しめじが苦い理由と苦みを感じずにしめじを食べるコツをご紹介します。
しめじが苦い理由は調理方法だった!
「どうしてしめじは苦いんだろう?」と思っている人がいる一方で、「しめじが苦いなんて、思ったことないんだけど?」という人がいます。
なぜこのように違いが出るかと言うと、しめじの調理の仕方によるんですね。
えっ、調理の仕方?
しめじって、煮たり、炒めたり、味噌汁や鍋の具にしたりするのが普通じゃないの!?
と思いますよね。
もちろん、それが普通ですよ。
でも、しめじを調理する前に水洗いしていませんか?
しめじの旨味は水に溶けるので、洗うと旨味が抜けて苦くなるんですね。
じゃあ、どうすればいいのかと言うと、そうです。
しめじは洗わずにそのまま調理すればいいのです。
しめじは水洗いすると風味が落ちてしまうので、洗わない方がおいしく食べられるんですよね。
それから、しめじを加熱する時も水分が出てしまうような調理の仕方はNGです。
しめじだけに限りませんが、キノコ類は長時間煮込むと旨味が抜けて、キノコ独特の風味が悪くなってしまいます。
ですので、あまり長時間加熱しないようにしましょう。
佃煮のように煮込んで味を浸みこませたい場合でも、煮込み時間は15分くらいが限度です。
炒める場合も、強火でジャージャー炒めるのはNGです。
水分と一緒にしめじの旨味が逃げて、苦くなってしまうんですね。
炒める時は中火で、油が全体にまわって少ししんなりしたらOKです。
肉や他の野菜と一緒に炒める場合は、入れるタイミングを少し後にずらすと失敗が少ないですよ。
スープや味噌汁にしめじ等のキノコ類を入れると、なんだか味がワンランクアップしたように美味しくなりますよね。
これは、きのこの旨味成分がスープに溶け出すからです。
汁ものにしめじを入れる場合も、煮込みすぎると味が落ちるので気を付けてくださいね。
しめじは、洗わないこと。
そして、加熱しすぎないこと。
この2点に気を付ければ、しめじの苦みは感じにくいですよ。
しめじを冷凍すると苦い理由は?
安売りしている時にまとめ買いしたしめじを、冷凍保存して使うのは主婦(主夫)の知恵ですね。
我が家の冷凍庫にはいつもしめじが入っています。
冷凍したしめじをおいしく調理するには、生のしめじとは別のコツがあるんですよね。
それは、しめじは凍ったまま調理することです。
冷凍したしめじは、少し水分が抜けて旨味が凝縮されています。
そして、苦味も凝縮されています。
しめじを調理する前に解凍してしまうと、溶けた水分と一緒に旨味成分が逃げてしまいます。
旨味成分が逃げてしまうと、後に残った苦味を感じやすくなるのです。
だから冷凍したしめじは、凍ったままで調理すれば、旨味を逃さずにおいしく食べることができますよ。
しめじを味噌汁やスープに入れると苦い時はこの方法を試して!
凍ったしめじを味噌汁やスープに使った時、苦いと感じる場合がありますよね。
冷凍していないしめじを味噌汁やスープに入れた時は苦くないのに、冷凍しめじを入れるのはなぜなんでしょうか。
もしかして、冷凍したしめじを熱い汁の中へ入れていませんか。
しめじは、急に温められると旨味だけが溶け出し、苦味が残ってしまいます。
ですので、味噌汁やスープに凍ったしめじを使うときは、冷たい水の段階でしめじを入れてください。
凍ったしめじは水分が少し抜けているので、水から入れて水分を含ませた方が美味しいです。
旨味も適度に留まるので、しめじ自体も美味しく仕上がりますよ。
苦くないシメジを見分けることはできる?
スーパーで市販されているしめじは、苦味の少ないものに品種改良されています。
苦くなる原因は調理法なので、スーパーでしめじを買うときに苦味を意識する必要はありません。
しっかりとした固さのある新鮮なしめじを選んでください。
しんなりしたものは、水分が抜けて鮮度が落ちているので、選ばないようにしましょう。
しめじが苦い理由 まとめ
しめじが苦くなる原因は、鮮度ではなく調理法です。
旨味を含んだ水分が外へ出てしまうと、苦味を感じやすくなります。
しめじの美味しさを生かすためにも、しめじは水洗いせず、調理する時は加熱しすぎないように注意すれば、苦みは感じにくくなりますよ。
ちなみに、しめじの苦味成分はテルペンという物質です。
テルペンには、リラックス効果、肌荒れや冷え性の予防に効果があります。
身体に良い成分なので、苦くても食べて大丈夫ですよ。