チーズケーキやティラミスには、滑らかでクリーミーなマスカルポーネチーズを使いますよね。
でも、マスカルポーネを全部使い切れなかった時は、どう保存すれば良いのでしょうか?
実は、開封後はあまり日持ちしないマスカルポーネですが、冷凍して長持ちさせる方法はありますよ。
このページでは、開封後のマスカルポーネの賞味期限と上手な保存方法についてご紹介します。
マスカルポーネの開封後の賞味期限は?
国産メーカーだとわりと少量パックで売られているマスカルポーネですが、輸入したものは、250g〜1kg入りと結構多めなものが多いですよね。
業務用スーパーで大きめサイズのマスカルポーネが安かったので、張り切って買ってきたものの、ティラミスを1つ作るだけじゃ、余ってしまったことがあります。。
しかし残念ながら、フレッシュチーズの種類であるマスカルポーネは、開封後はあまり日持ちしないんですよね。
フレッシュチーズは、作る段階で浮かんでくる乳清(ホエー)という液体と一緒に保存するチーズです。
いったん開封してしまうと、その乳清が外気に触れて腐りやすくなるのです。
また、フレッシュチーズ類は塩分が薄いため、ハードチーズより日持ちがしません。
さらに、マスカルポーネ自体が乾燥に弱いソフトなチーズなので、開封後は冷蔵庫で2日〜長くても1週間が限度です。
それ以上長持ちさせるには冷凍保存が適していますが、これにもやや問題があります。
マスカルポーネは乾燥に弱いことから、そのまま無造作に冷凍して自然解凍すると、分離してボソボソに変化してしまうのです。
冷凍すれば3週間は保存できますが、分離しない方法を工夫する必要があるんです。
マスカルポーネの上手な冷凍方法は?解凍は常温でおいておく?
ということは、マスカルポーネは冷凍できないの!?と思うかもしれませんね。
いえいえ、まだ結論づけるのは早いですよ~
乾燥を防いだ方法であれば冷凍保存できます。
その方法をご紹介しましょう。
マスカルポーネ 基本の冷凍保存と解凍方法
まずは、乳清(ホエー)を含むように、マスカルポーネをしっかりよくかき混ぜます。
全体がなじんだな…という状態になったら、ジッパーバッグや空気を抜くことができる密封容器に入れます。
業務用のような量の多いものは、使い切る分量に小分けすると便利です。
解凍するときは自然解凍が基本ですが、決して常温に放置することは避けてください!
常温で解凍すると、外気で温められたり雑菌の繁殖が増えますので、早く腐る原因となります。
冷凍庫から冷蔵庫に移して、ゆっくり溶かすことで傷みを防ぎます。
マスカルポーネを指で押して柔らかくくぼむようになったら、ボウルに移して、またよくかき混ぜれば分離を防ぐことができますよ。
もしもダマが目立つ時は、生クリームや牛乳を混ぜれば、より滑らかに仕上がります。
マスカルポーネを冷凍保存するベストな方法とは?
ベストな冷凍方法は、マスカルポーネを加工してしまってから冷凍する方法です。
つまり、ケーキやタルトを作ってそれを冷凍保存するのです。
この時も、表面が乾燥しないようラップで覆うなどしてキープしましょう。
この方法は、生のマスカルポーネをそのまま冷凍するより利点が多いです。
解凍後はそのまま食べられますし、賞味期限は変わらず、かつ分離を心配せずに保存できますよ。
マスカルポーネは腐るとどうなる?分離するのはなぜ?
マスカルポーネが腐るとどうなるかというと
・フタを開けるとアンモニアのような異臭がする
・乳清が腐って雑巾臭がする
・全体にカビが広がる
・口にすると苦くしびれを感じる
こんな状態が現れます。
雑巾臭だなんて・・・想像しただけでもゾゾゾーーとしますね。。
上のような状態を1つでも感じたら、ためらわずに処分をしましょう。
解凍した後や日にちが経つと分離するのは、チーズの油分や乳清の組織が壊れるからです。
分離したからと言って、腐っているわけではありません。
マスカルポーネが分離したら、よく混ぜた後においや味をチェックして確かめるといいですよ。
まとめ
開封後のマスカルポーネの賞味期限は冷蔵庫で2日~1週間程度です。
日持ちのしないマスカルポーネは、冷凍保存で長持ちさせることはできます。
乳清(ホエー)とよくかき混ぜてから冷凍すると、解凍したときに分離しにくくなります。
乳清と共に熟成するフレッシュチーズのマスカルポーネは、開封後はあっという間に傷みが進んでいきます。
もし余ってしまったときは、必ず冷蔵庫に入れるか早めに冷凍して、上手に使い切りましょう!