体にいいと言われるぬか漬けですが、いくら体に良くても食べ過ぎるのはNGです。
「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」という言葉がありますが、昔の人はいいこと言いますよね。
多すぎるのは、足りないのと同じくらいダメってことなんですね。
では、ぬか漬けは1日どれくらいなら体にいいのでしょうか?
このページでは、ぬか漬けの栄養効果、ぬか漬けを食べ過ぎるとどうなるのか、1日の適量についてご紹介します。
ぬか漬けの食べ過ぎはNG!まずは栄養成分をチェック!
体によいといわれているぬか漬けには、どんな栄養が含まれているのでしょうか?
ぬか漬けには、「ぬか」そのものの栄養と漬けられた野菜の栄養の両方が入っています。
特に多いのは、カリウム、マグネシウムといったミネラル。
ぬかにたくさん含まれるビタミンB1。
そして、発酵させることで生まれる乳酸菌です。
浸ける野菜の種類によって、さらに栄養素が増えます。
カリウムは、ぬかと野菜の両方に含まれているので、特にたくさん入っています。
細胞の水分を調節して余計な塩分を排出させ、血圧を下げるはたらきがあります。
マグネシウムは、エネルギーの代謝を助けて中性脂肪を減らすと言われていますよね。
ビタミンB1は、ブドウ糖を燃やすために必要な栄養素です。
欠乏すると命にかかわることもあります。
江戸時代の頃の話になりますが、江戸で白米中心の食事をしていたころ、「江戸患い(えどわずらい)」という病気が流行しました。
これはビタミンB1の欠乏症だったんですね。
私たちも、ほとんどの人が主食として白米を食べているので、ビタミンB1を意識して摂る必要があります。
乳酸菌は、おなじみ腸内環境を整えて免疫機能を高めます。
ぬか漬けは、身体の抵抗力を高めるためにとてもいい食べ物なんですね。
ぬか漬けを食べ過ぎると心配なのは塩分…1日の適量は?
ビタミンやミネラルが豊富で、乳酸菌もたっぷり含まれたぬか漬け。
身体に良いのなら、たくさん食べた方が良いように感じますが、どうして食べ過ぎはよくないのでしょうか?
それは、ぬか漬けに含まれる塩分量が多いからなんですね。
塩分をたくさん摂る人は、そうでない人と比べて胃がんの発症率が上がると言われています。
また、塩分を摂りすぎると、それを排出する腎臓への負担が重くなり、腎臓病になるリスクも高くなるんですね。
塩分を多く摂ると血液中の塩分濃度が上がり、それを薄めるために血管内の水分量が増えて高血圧になります。
1日に摂取してもいい塩分量の目安を、世界保健機関(WHO)は5g、日本高血圧学会は6g未満としています。
漬ける野菜の種類や時間にもよりますが、ぬか漬けは100gあたりおよそ3~5gの塩分があります。
おかずやみそ汁にも塩分がありますから、それを考えると、ぬか漬けは一度に1切れか2切れが適量ですね。
えっ、たったこれだけ!?と思いますよね~
でも、これだけでもぬか漬けの効果は十分にありますから、食べ過ぎないようにしてくださいね。
ぬか漬けを食べ過ぎると下痢をするって本当?
ぬか漬けには、便秘の予防効果があります。
でも、ぬか漬けを食べ過ぎると、腸内細菌のバランスが崩れて下痢を引き起こすことがあります。
だって、ぬか床の乳酸菌の力はすごいんですよ!
例えば便秘の時、茶さじ1杯、小指の先ほどのぬか床をコップ1杯の水に溶かして飲むと、翌日にはとてもやさしく、スムーズに便が出てきます。
そんな乳酸菌たっぷりのぬか漬けを食べ過ぎてしまったら、下痢してしまうのは当然ですよね。
どんなものでも、適量をバランスよく摂ることが大切です。
体にいいのはわかってるけど、ぬか漬けは苦手?
でも大丈夫です。
ぬか漬けが苦手な人は、ヨーグルトが食べられるならそれでOKですよ。
ぬか漬けが苦手でもキムチが好きなら、無理にぬか漬けを食べる必要はありません。
お腹の中の乳酸菌は、一人一人違います。
あなたに合った乳酸菌を見つけてくださいね。
ぬか漬けを食べすぎるとどうなる? まとめ
ぬか漬けは、ビタミン、ミネラル、乳酸菌が豊富な健康食品です。
でも食べ過ぎると塩分過多になったり、お腹の調子が悪くなったりします。
いくら体に良くても、食べ過ぎはNGです。
1回の食事では、1~2切れにしておきましょう。
ぬか漬けが苦手な人は、ヨーグルトやキムチなど他の食品で乳酸菌をとればOK!
自分の体に合った乳酸菌を見つけてくださいね。
一度に大量に食べないぬか漬けの賞味期限については、ぬか漬けの賞味期限はどれぐらい?取り出したあと冷凍保存はできる?にまとめました。