濃口醤油を買うつもりが、間違って薄口醤油を買ってしまった!
きょうはもう買いに行く時間もありません・・・そんなとき困ってしまいます。
でも、大丈夫です!
濃口醤油の代わりに薄口醤油を使うのはアリです。
でも、それには薄口醤油と濃口醤油の違いを知っておく必要があります。
濃口醤油を薄口醤油で代用する場合に気をつけること、濃口醤油と薄口醤油の違いについてご紹介します。
濃口醤油を薄口醤油で代用できる?
たしかに、濃口醤油を使うレシピに薄口醤油を使うのは迷いが出ますよね。
でも、濃口醤油の代わりに薄口醤油は上手に使えますよ!
そもそも同じ材料で作られているわけですから、代用にならなきゃおかしいですもんね。
ただ、もちろん名称が違うということは、性質も違うということになります。
薄口醤油は濃口醤油の感覚でそのまま使うと、仕上がりや味に違いが出ます。
例えば、最もわかりやすい違いは「色」です。
濃口醤油を使うと、醤油本来の色がそのまま濃く料理に反映されます。
ところが、薄口醤油は色が薄めなので、料理の素材の色が浮かんで「あれ?お醤油が効いてない?」と勘違いしがちです。
そこで、濃口醤油のような色に近づけるために、いつもより多めに入れてしまうことがあります。
なので、濃口醤油と同じ色合いを求めて使うと、塩分過多な仕上がりになっちゃうんです。
そのためには、濃口醤油と薄口醤油の違いを覚えておかないといけません。
濃口醤油と薄口醤油の違いは色だけでなく塩分
一目見ただけだと、見間違がうほど濃口醤油と薄口醤油には違いがあるとは思えないし。
と言うのは、関東出身の我が母ですが、濃口醤油も薄口醤油も気にせずに同じように使っている人は意外と多いんですよね。
でも実は濃口醤油と薄口醤油の違いは歴然なんです。
先ほど紹介したように、濃口醤油は濃いめの色、薄口醤油は薄い色と色の違いが挙げられます。
その色を変える製法の違いとして、熟成や発酵の違いがあるんです。
薄口醤油は、発酵を緩やかにさせるために塩分を多めに含ませます。
薄口醤油の塩分濃度は約18%で、濃口醤油の16%程度に比べると約2%多いです。
薄い見た目にしては、しょっぱいわけです。
薄口醤油は、おすましや薄色のダシつゆに使われ、サッパリとした味や見た目の上品さが特徴です。
いっぽう濃口醤油は、発酵や熟成を重ね、旨みや甘味、苦味を併せ持つ調味料に仕上げられます。
そのため、色が濃く、塩分以上に旨みとコクで醤油の存在感を表します。
素材と合わさると、より旨味が増して美味しくなる「関東風」のそばつゆや、おでんや煮物に使われます。
濃口醤油と薄口醤油、いずれも本来は用途や好みに合わせて使い分ける調味料と言えますね。
濃口醤油の代わりに薄口醤油しかないときに乗り切る方法
さて、濃口醤油の特徴を薄口醤油で代用するためにはどうしたら良いのでしょうか?
薄口醤油しかないときに乗り切る方法をいくつか紹介します!
濃口醤油の代わりに薄口醤油をあくまでも加減して入れる
通常公開されているレシピは、濃口醤油をベースにしているものが多いです。
なので、薄口醤油を入れる時は、一度に分量を加えず最初は少なめにします。
あとで塩分や旨みの調整ができるように、控えめに加えていきましょう。
下ごしらえの塩分を控える
薄口醤油を加えると、いつもより塩分の効きが増します。
お肉やお魚などの下ごしらえでは、使う塩を控えめにしておきましょう。
出汁を加えてコクを出す
薄口醤油は、濃口醤油の持つコクや旨味が少ないので、出汁を加えて補いましょう。
出汁の他に、みりんやお酒などの調味料を組み合わせてもおいしく仕上がります。
まとめ
濃口醤油ではなく、間違えて薄口醤油を買ってしまった時も、薄口醤油で代用することはできます。
ただし、薄口醤油のほうが濃口醤油よりも塩分が2%程度多いこと、そして、濃口醤油よりも旨味成分やコクが少ないことを覚えておきましょう。