ローストポークを手作りするとき、どれぐらい火を通せばいいのか悩んでしまいます。
豚肉はしっかり火を通さないと危険と聞いたことはあるけど、ローストポークの中はしっとりしていますよね。
ローストポークが生焼けかどうかはどうやって判断すればいいのでしょうか?
そこでこのページでは、ローストポークが生焼けかどうかに見分け方と、生焼けだった場合の対処方をご紹介します。
ローストポークは赤いけど大丈夫?生焼けの見分け方は?
豚肉は十分火を通さないと、食中毒の危険があると聞いたことがあります。
でも中までしっかり火を通すと、ローストポークのあのしっとりとした柔らかさが消えてしまいそうです。
ローストポークは、どれぐらい火を通せばよいものなのでしょうか。
ローストポークは、焼き上がった肉に竹串を刺して抜き取った時、透明な肉汁が表面に浮かんで出れば焼き上がった証拠です。
串を通して赤い色が混じった肉汁が出た場合は、まだ中まで火が通っていない生焼け状態なのでもう少し焼きましょう。
ローストポークの肉汁が透明であれば、肉の中心は65℃以上に仕上がっています。
65℃って、なんだか低いように思われるかもしれません。
しかし、ローストポークは焼いた後、寝かせているうちに焼かれた外側から温度が上がり、中にも熱が通ります。
肉汁は透明だったものの、切った時に中が濃いピンク色ということもあります。
これも、少し寝かせれば色は徐々に落ち着いてきます。
ローストポークの中がピンク色の場合は、生焼けではないので食べても問題はありません。
むしろ、ちょうどよく焼き上がっているので、慌てて焼き直さないようにしてくださいね。
豚肉は焼きすぎると、水分が出過ぎてパサパサになります。
見た目で判断せず、肉の温度や肉汁の色を見ましょう。
ローストポークの中の赤い点は食べても大丈夫?
ローストポークを焼いて切り分けると、大きくないものの、赤い点を見かけることがあります。
血液が混じっているのかと思いがちですが、これはミオグロビンという肉のタンパク質が変色したものです。
肉に含まれる栄養素なので生焼けではなく、もちろん食べても害はありません。
それでも肉が赤すぎて食べるのに抵抗があるときは、焼き上がったローストポークをアルミホイルに包んで寝かせましょう。
こうすると、自然に肉汁や肉の断面の赤色が余熱で温められて消えていきます。
アルミホイルを2重にすると温め効果が増して、旨味たっぷりの肉汁も流れ出ませんよ。
ローストポークが生焼けだったらどうやって対処すれば良い?
ローストポークを焼いたものの、あきらかに表面の焼き色が薄く、中も冷たい生焼け状態の場合は、再びオーブンの余熱で温めます。
電子レンジで作った場合は余熱がないので、レンジ機能で温めましょう。
ただし、電子レンジは中に熱が通りやすく、あっという間に火が通りすぎてしまいます。
ローストポークをスライスしてお皿に並べ、500Wの電子レンジで20〜30秒ほど。
スライスしたローストポークは火が通りやすいので、長く温めてしまうとすぐに中が白くなり
パサパサになってしまいます。
こまめにチェックしながら、温めてくださいね。
電子レンジ以外であれば、フライパンで火を通すこともできます。
フライパンの場合は、ローストポークはスライスせず塊のまま再加熱します。
フライパンが熱くなったら火を止め、そこへアルミホイルで包んだローストポークを入れます。
フライパンに蓋をして、フライパンの余熱でローストポークに火を通します。
途中でひっくり返したりせず、そのまましばらく置いておくことで、肉の旨味や肉汁も逃がさず仕上げることができますよ。
ローストポークが生焼けのとき、再びオーブンで焼いたりや直火にかけてしまうと、逆に表面が焦げたり火を通し過ぎてしまうので、余熱を使った温め方がおすすめです。
まとめ
ローストポークが生焼けかどうか判断するには、焼きあがった肉に竹串を刺してチェックします。
透明な肉汁が表面に出ればOKですが、赤い肉汁がついた場合は生焼けです。
焼きあがったローストポークに赤い点が混じっているのは、タンパク質が変色したものなので、生焼けというわけではありません。
もしローストポークが生焼けだったら、スライスしたものは20~30秒程度電子レンジで火を通します。
塊の場合は、アルミホイルで包んで、熱したフライパンの余熱で温めてみてくださいね。