ほうじ茶は体に悪い?なんて噂が流れているようですが、決してそんなことはありません。
むしろ、ほうじ茶は体にいい飲み物です。
ですが、どんなにいいものでも飲みすぎはNGです。
ほうじ茶は緑茶とは何が違うのでしょうか?
ほうじ茶のメリットやデメリットとは何か?
ご紹介します。
ほうじ茶と緑茶はもとは同じお茶?違いは何?
ほうじ茶は、緑茶の葉を焙煎して作ります。
焙煎とは、水や油を使わずに熱を加えて、乾煎り(からいり)することです。
焙じる(ほうじる)とも言います。
ほうじ茶は、風味を良くするために焙じて(ほうじて)作ったから、ほうじ茶と言うんですね。
つまり、緑茶もほうじ茶も元は同じものというわけです。
ちなみにほうじ茶を英語で言うと roasted green tea です。
まさに「ローストした緑茶」なんですね(笑)
ほうじ茶を飲みたいけど、緑茶の葉しかない?
そんな時は、緑茶の茶葉をフライパンなどで乾煎りすれば、ほうじ茶の茶葉ができます。
焦がさないように混ぜながらじっくり加熱していくと、いい香りがしてきます。
茶葉の色が茶色に変化したらでき上がりです。
煎りたてのほうじ茶は香ばしさが際だって、緑茶とは違ったおいしさがあります。
古くなって、ちょっと色が変わってきたり、香りがあまりしなくなった緑茶も、ほうじ茶にするとおいしく飲めるのでおすすめです。
余談ですが、茶色ってお茶の色って書きますよね。
お茶の色は緑なのに、どうして茶色と呼ぶのか不思議に思ったことはありませんか?
では、ほうじ茶の色は…?
茶色ですね。
緑茶の茶葉も、使ったまま放置していると茶色になります。
茶色は、まさにお茶の色なのです。
ほうじ茶のメリットとデメリットは?
緑茶を焙煎してほうじ茶にすると、熱でビタミンCが壊れます。
抗菌作用のあるカテキンも、少なくなってしまいます。
これが、ほうじ茶のデメリットです。
でも、加熱することで増える成分もあります。
それは、ピラジンという成分です。
ピラジンは、ほうじ茶の香り成分のひとつで、血流をよくして血栓を防ぐ作用があります。
焙煎の熱で香り成分が放出されるので、リラックス効果も高くなります。
抗菌作用のあるカテキンが減るは残念ですが、カテキンは苦味成分です。
苦味成分が減ると、小さい子どもでも飲みやすくなるというメリットがあります。
カテキンの抗菌作用やビタミンCが含まれることに期待するのであれば、緑茶。
血流をよくしてリラックスしたいのであれば、ほうじ茶。
…というように、それぞれの目的や効果に合わせて飲むといいですね。
ほうじ茶は飲みすぎると体に悪いの?適量は?
ほうじ茶を飲みすぎると体に悪い、というウワサが流れているようですね。
ですが、どんなものでもたくさん摂りすぎれば体に悪いですよ。
たぶん、ほうじ茶のカフェインが少ないと聞いていくら飲んでもいいと思い、たくさん飲んでしまった人がいたのでしょう。
確かにほうじ茶は、コーヒーや玉露に比べれば、カフェインの量は少ないです。
でも、含まれていないわけではありません。
ほうじ茶には、緑茶(番茶)と同じくらいのカフェインがあります。
カフェインに弱い人がたくさん飲むと、眠れなくなったりめまいを起こしたりします。
カフェインに弱い人がいるということは、カフェインに強い人もいるということです。
カフェインを分解する力は、人によって違います。
だから、ほうじ茶の適量も人によって違います。
あなたは、緑茶を飲むと夜眠れなくなるタイプですか?
それなら、ほうじ茶も控えめにした方がいいですよ。
ほうじ茶をたくさん飲めば、カフェインもそれなりに摂ることになります。
カフェインに弱い人は、カフェインを分解するのに時間がかかります。
飲む時間も、午後3時以降は飲まないようにしてください。
私のように、寝る前にコーヒーを飲んで熟睡できる人は、気にしなくていいですよ。
自分の体質に合わせて、調整しましょう。
まとめ
ほうじ茶は、緑茶の茶葉を焙煎したものです。
焙煎することによって、カテキンやビタミンCが少なくなるというデメリットがあります。
ですが、香り成分のピラジンは増加し、血流をよくしてリラックスさせてくれます。
ほうじ茶は、とても体にいい飲み物なのです。
体に悪いというウワサは、カフェインの副作用のせいです。
ほうじ茶にも、カフェインが含まれています。
カフェインに弱い人は、飲みすぎに注意してくださいね。