スペイン旅行の楽しみの1つは、やはりパエリアを食べることですよね。
でも、ヨーロッパでの食事で少し心配に思うのはテーブルマナーではないでしょうか。
パエリアを食べる時のマナーは?
エビの殻の剥き方は?
使うのはナイフとフォーク?
いろいろ心配になるかもしれませんが、パエリアの食べ方は自由!
特別なマナーや決まりはないので安心してください。
意外と知られていないスペインのレストランでのパエリアの食べ方について、元スペイン在住者がご紹介します!
パエリアの上手な食べ方 フォークは使わない?
大きなパエリア鍋で出される、魚介類が満載、具だくさんで色とりどりのパエリア。
スペインに行ったからには、パエリアが有名なレストランで食べてみたいですよね。
でも、そういう有名なお店は、マナーに厳しいのでは?と不安になりますよね。
意外かもしれませんが、スペインの伝統料理のお店は、有名なところでもけっこう家庭的なんです。
最近オープンしたてのおしゃれなお店でも、家族で経営している小さなお店でも、パエリアを食べるときのマナーは1つ!
「楽しく食べましょう!」
これだけです。
ですので、日本で食事をするのとほぼ同じだと思って間違いないですよ。
スペインでは、レストランでは大人数で行っても、パエリアは一人分ずつ取り分けてもらい、ナイフとフォークを使って食べます。
スペインの料理は、スープやデザートを頼まない限り、スプーンはめったに出てきません。
だいたいの料理は、ナイフとフォークを使います。
そして、パエリアについても、大きな具を切るのにナイフを使う以外は、フォーク1つで食べる人が多いです。
パエリアの食べ方で一番難しいエビをきれいに食べる方法
パエリアの中でも、魚介類を盛り合わせたシーフードパエリアは人気があります。
日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、ウサギや鶏などの肉と赤ピーマンやアーティチョークなどの野菜を加えたパエリアもあります。
でも、やはり有名なのは、イカや魚の切り身、貝類、そして大きなエビが並ぶ華やかなパエリアですよね。
そこでドキッとするのは、エビの殻の剥き方。
ランゴスティーノと呼ばれる大きめサイズのエビが出てくることもあります。
しかし、エビの殻を割る器具などは一切出てきません。
そういう時は、手で剥いて食べても構いません。
パキパキとボディを折りながら、殻と足を剥いていきます。
どうしても手は使いたくない!
そんな時は、ナイフでエビの頭を切り離し、身を2〜3つに切り分けます。
そして、それぞれをナイフで押さえながら、フォークで身を掻き出します。
小さな殻付きエビは、殻ごと食べても、手で剥いて食べても大丈夫です。
ただし、身があまり入っていないので、食べずにお皿の横に避けてもマナー違反にはなりません。
実は、エビやザリガニなど甲殻類の殻は、パエリアのお米を炊くための出汁の役割を果たします。
ですので、すでにエビの殻が剥いてあるお店もあります。
エビを食べない現地の方も多いので、エビは殻ごとで食べにくかったら無理して食べずに、他の食べやすい具材を楽しみましょう。
パエリアの本場の食べ方は全部混ぜる!?
パエリアをレストランで食べる時は、大鍋から1人分を取り分けて出されるので、お米と具材がバランスよくサーブされます。
見栄え良くゴロゴロっと、具を大きく盛られていることもあります。
その時は、食べる時にナイフで具を一口大に切って、お米と混ぜて食べます。
イカやエビ以外の魚や肉は、調理されて柔らかくなっているので、フォークで簡単にほぐれます。
スペインでは「パエリアはしっかり混ぜて食べる方が美味しいよ」と教わります。
とは言っても、食べる前に全部混ぜてしまうと見栄えも良くないので、手前から少しずつ混ぜると良いですよ。
まとめ
本場スペインでパエリアを食べるときのマナーをご紹介しました。
スペインでは、パエリアは楽しく食べることを大事にしていて、特別かしこまったマナーはありません。
ただし、スープや飲み物をすすったり、食器の音を立てて食べるのだけは、周囲に嫌がられますのでご注意を!
スペイン流食事の仕方といえば、おしゃべりも美味しさのスパイスの1つです。
旅行中は、仲間と一緒にテーブルを囲んで、楽しくおしゃべりしながら美味しいお料理やワインを楽しんでくださいね!