職場の同僚と「牡蠣の食べ放題に行こう!」と盛り上がっているのですが、牡蠣にあたって酷い目に遭ったという話も良く聞きます。
それって牡蠣を食べすぎたせいじゃない?と思っているんですが、牡蠣は一度に何個ぐらいが適量なんでしょうか?
また、牡蠣にあたりやすい人とあたりにくい人がいる気がするんですが、あたりやすい人はどんな人なのでしょうか?
この記事では、牡蠣は1日に何個ぐらいが適量なのか、牡蠣にあたりやすい人はいるのか、もし牡蠣にあたった場合の症状や対処方をご紹介します!
生牡蠣は1日に何個まで食べていい?焼き牡蠣は?
牡蠣は「海のミルク」と呼ばれていることからもわかるように、栄養素がたっぷり!
特に鉄分、カルシウム、マグネシウムが多く含まれています。
そのため、疲労回復や精神の安定に役割を果たします。
かつ、低カロリーで糖質も少ないので、ダイエットにも良さそうだからいっぱい食べても大丈夫!と思いがちです。
でも、1日に食べる牡蠣の量は、大きさにもよりますが、5個から多くても12個ぐらいにとどめましょう。
それはなぜかと言うと、牡蠣に含まれる亜鉛の量に関係します。
亜鉛は味覚を安定させるなど大切な栄養素です。
しかし、亜鉛を摂りすぎると、逆にだるさや貧血を引き起こします。
旬の新鮮な牡蠣でも、生牡蠣を食べて具合が悪くなる人がいますよね。
それは、食中毒が原因というばかりではなく、実は亜鉛を多く摂り過ぎたせいで、食べた後に嘔吐や頭痛が起きることがあるんです。
また、牡蠣は体を冷やす効果もあるので、冷え性の人は、生のまま食べるよりも、焼き牡蠣や牡蠣フライのほうがおすすめです。
ただ、火を通しても牡蠣に含まれる亜鉛の量は変わりませんので、焼き牡蠣の場合も適量は生牡蠣と同じと考えてくださいね。
生牡蠣の食べ放題は危険?牡蠣にあたりやすい人とは?
たとえ新鮮であっても、牡蠣にはごく少量の細菌やウイルスが内臓に含まれていることがあります。
牡蠣を少しだけ食べたり、もともと体に免疫がある人には特になんの問題がなくても、食べる日の体調いかんでは、いわゆる「牡蠣にあたる」ことがあります。
そのため、無制限に牡蠣を思い切り楽しめる生牡蠣の食べ放題は、少し警戒が必要です。
一度でも過去に、牡蠣を食べた後具合が悪くなった経験がある人はなおさらです。
なぜなら、牡蠣に含まれるウイルスに免疫がない体質、もしくはすでに十分亜鉛を摂取している状態かもしれないからです。
この2つの理由から、牡蠣を食べた後に具合が悪くなる可能性が高まります。
こういった人は、牡蠣にあたりやすい体質の恐れがあると言えます。
ですから、牡蠣の食べ放題では「元を取ろう!」と食べ過ぎないように・・・。
生牡蠣だけを食べるのではなく、他に温かい食べ物や飲み物と一緒に適量を守って、ゆっくり食べるようにしましょうね。
生牡蠣の食べ放題で食中毒になったかも⁉︎潜伏期間と症状
生牡蠣で怖いのは、ウイルスや細菌に感染することです。
牡蠣は冬と夏、また牡蠣の種類で注意が異なります。
1〜2月、冬の真牡蠣では「ノロウィルス」の流行の恐れが、そして夏の岩牡蠣は「腸炎ビブリオ」が心配です。
いずれも十分加熱をすれば防げますが、生牡蠣となると生だけに危険性も増します。
もし、ノロウィルスに感染した場合は、潜伏期間は24〜48時間ほどです。
突然の腹痛や下痢、嘔吐が伴います。
腸炎ビブリオの潜伏期間は、4〜96時間と時間に隔たりがあります。
これも腹痛や下痢、時には便に血液が混じることがあります。
ノロウィルスも腸炎ビブリオも、嘔吐や下痢を伴いますが、大人が発症した場合は、1〜2日で症状は和らぎます。
水分を十分取って安静にしましょう。
他に、アレルギー体質や牡蠣に潜むプランクトンの毒に当たることもあります。
これらはノロウィルスや細菌による感染よりも、症状が重い場合があります。
また、もし子どもが発症した場合、いずれの症状でも重くなる可能性が高いです。
万が一、牡蠣を食べた後に呼吸困難になったり、発熱が伴う場合や脂汗が出るほどの腹痛があるなど、重い症状の場合はすぐに病院へ行きましょう。
まとめ
私の友人は、牡蠣の食べ放題に行って30個食べた!と自慢していましたが、牡蠣の適量は、栄養成分を考えると5個~12個程度と、案外少ないですね。
なんだか牡蠣の食べ放題に行っても、元が取れないような気がしてきました(苦笑)
牡蠣を食べすぎると亜鉛を摂り過ぎる可能性があり、それによって食中毒と似た症状が出ることがあります。
そのことを頭に入れつつ、体調を見ながら牡蠣の食べ放題を楽しみましょう!