身体に良い寒天を意識して摂っていたら、逆にお腹の調子が悪くなったような気がする…
それって、気のせいではありません。
寒天は適量であれば身体に良いですが、食べすぎると、便秘や下痢になってしまうことがあるんですね。
そこで、寒天を食べ過ぎるとなぜ便秘や下痢になるのか、1日の適量はどれくらいなのかをご紹介したいと思います。
寒天を食べ過ぎると便秘や下痢になるのはなぜ?
寒天は、食物繊維が豊富な食品です。
乾燥した寒天には、なんと100gあたり74gもの食物繊維が含まれています。
いや、ここまでの食物繊維の量だと、含まれているというよりも「寒天=食物繊維」と言ってもいいくらいですよね。
一方、ゼリー状になった寒天には100gあたり1.5gほど食物繊維が含まれています。
ゼリー状になると食物繊維は意外に少ないんですね。
でも寒天のすごいところは、その保水力なんです。
寒天ゼリーの100gあたりの水分量は98.5gです。
つまり、食物繊維以外は全部水分なんですよね。
このゼリー状になった水分には、便の動きをなめらかにして便通を良くするはたらきがあります。
ですが、この寒天を食べ過ぎたらどうなるでしょう?
腸の中に、必要以上の水分がたまることになり、必要以上に腸が動いてしまいます。
それで寒天を食べ過ぎると下痢になるわけなんです。
では、逆に便秘になってしまうのはどうしてでしょう?
それも寒天の保水力が関係しています。
料理に寒天を取り入れることがありますよね。
例えば、ご飯を炊くときに寒天を混ぜたり、私はよく味噌汁やスープに糸寒天を入れて食べています。
このとき、身体にいいからと思ってついつい多めに寒天を使っていませんか?
寒天だけを多めに摂って水分が少ないと、寒天は食べ物の水分を奪ってしまいます。
水分を奪われた食べ物は腸の中で硬くなり、便秘を招いてしまうんです。
ですので寒天は、体にいいからといって食べ過ぎは逆効果だということなんですね。
寒天はカロリーが低いのに食べ過ぎると太ることもある!?
寒天でダイエットをしようと思って、寒天のデザートを食べていたら太ってしまった…なんて話も良く聞きます。
寒天は適量を摂れば便通がよくなり、余分な糖や脂肪が速やかに排出されて太りにくくなります。
でもそれは、バランスのとれた食事をきちんと食べていることが条件です。
ダイエットの敵はカロリーだけでなく、血糖値が上がってしまうこともありますよね。
血糖値が高くなると、糖は体を傷つけてしまいます。
だから大急ぎで、糖を脂肪に変えないといけません。
血糖値を上げる食べ物は、体に脂肪をためる食べ物なのです。
例えば、ご飯をパクパクたくさん食べると血糖値は急上昇します。
そして、たくさん脂肪が造られてしまうんですね。
しかしお米に寒天を加えて炊くことで、寒天の食物繊維が糖分の吸収をゆっくりにして、血糖値の急上昇を抑えて、脂肪が増えるのを防ぎます。
もし、ちゃんとした食事を摂らずに寒天デザートばかり食べていたら、どうなるでしょうか?
デザートの糖分をたくさん摂ることになり、血糖値が上がります。
それを解消するために糖が脂肪に置き換えられて、体に蓄えられてしまいます。
そして、バランスのいい食事が摂れていないと、身体を動かすための栄養が摂れないので、運動量が減り、余計に脂肪が増えて太ってしまうのです。
寒天は1日何グラムが適量?効果的に摂るおすすめの方法
上手に摂れば、健康やダイエットの味方になる寒天は、1日どれくらいが適量なのでしょうか。
寒天で食物繊維の不足を補うのであれば、1日2~3gが目安です。
思ったよりも少ないと感じるかもしれませんが、水分もたくさん一緒に摂る必要があるため、ちょっと少ないかな~ぐらいでちょうど良いです。
ダイエットや便秘解消のためには毎日適量を摂ることが大事なので、普段の食事の中に取り入れてみるのが良いですよ。
ただ、毎日何か寒天料理を作るというのは大変ですよね。
そこで、ご飯を炊くときに戻した棒寒天をちぎって入れたり、味噌汁の中に糸寒天を具として使ったりするのがおすすめです。
私は糸寒天にはまっていて、味噌汁の他にもサラダのトッピングにして食べています。
粉寒天を少し飲み物に混ぜるのも良いですね。
こうすれば、毎日無理なく摂ることができますよ。
もし、デザートや料理に寒天を使ったら、その日は摂り過ぎを防ぐために、ご飯やみそ汁に入れるのはやめましょう。
バランスのいい食事がやはり一番ですよ。
まとめ
寒天は、食物繊維が豊富な食品です。
寒天を適量摂ることで、便秘解消やダイエット効果が期待できます。
でも、食べ過ぎると便秘や下痢になってしまうことがあるので、1日2~3gを目安にしましょう。
ただし、食事を摂らずに寒天のデザートばかり食べていると、逆に太ってしまいます。
バランスのいい食事を摂ってくださいね。