緑色のピーマンの一部に、黒い斑点がついていることがありますよね。
この黒い点がついているピーマンは、食べても大丈夫です!
でも、黒い斑点って、なんだかイメージがよくないですよね。
どうしてこんな色になってしまうのでしょうか?
実は、いつも食べているピーマンにはある秘密が…!
そこでこのページでは、ピーマンに現れる黒い斑点の正体は何なのか、食べても大丈夫なのかご紹介します。
ピーマンの表面に黒い斑点ができるのはなぜ?
緑色が鮮やかなピーマン。
でもたまに、なにやら黒い斑点が出ているものがあります。
色が黒いということ以外は、ピーマンに問題はなさそうなのです。
どうして緑のピーマンが黒くなるのでしょうか?
普段よく見る緑色のピーマンは、実は完熟していません。
私たちは、ピーマンを未熟なままで食べているのですね。
これは層ですね…青いりんごや、緑色のミカンを食べているようなものです。
これが熟してくるとどうなるか?
緑色のピーマンは、部分的に黒くなります。
そして、黒くなったところから次第に赤へと色が変化します。
緑のピーマンは、完全に熟すと赤くなるのですね。
ピーマンに黒い斑点がついていても食べれる?
ピーマンの黒い斑点は未熟な実が熟し始めた色なので、食べても大丈夫です。
完全に熟して真っ赤になっても、ピーマンは普通に食べられます。
では、栄養的にはどうなのでしょうか?
ピーマンは、未熟な状態より熟した方が栄養価が上がります。
そして、子供が苦手なピーマンの苦み!
この苦みも、熟してなくなってしまいます。
栄養価が上がって苦みもなくなって、いいことづくめなのに、どうしてピーマンは緑色の未熟な時に収穫するのでしょうか?
実はピーマンが赤く熟すまでには、とても時間がかかります。
その間、栄養が実にいってしまうので、次の新しい花が育ちません。
そのため、収穫量が極端に少なくなり、採算が取れなくなってしまいます。
それに、苦味に美味しさを感じる大人にとって、完熟のピーマンはあまり美味しく感じません。
ですから、未熟な緑色のピーマンをたくさん収穫できる方がいいというわけですね。
大人の事情なんですね(笑)
ピーマンの中が黒いのはなぜ?食べても大丈夫?
外側はきれいな緑色のピーマンも、切ってみると中の種の部分が黒くなっていることがあります。
中が黒くなっているのは、鮮度が落ちてきたしるしです。
ただし、少しばかり鮮度が落ちただけなので、食べてもぜんぜん大丈夫です。
熟してきた場合でも、種が黒っぽいことがあります。
食べてはいけないのは、ピーマンの表面のツヤが無くなり、シワが出てきてプヨプヨする場合です。
こうなってしまったら傷んでいる可能性が高いので、食べるのはやめてくださいね。
ピーマンが黒くなるのは冷蔵庫で防げる!?上手な保存方法は?
ピーマンが熟してしまうのを防ぎつつ、鮮度を保ちながら保存するにはどうすればいいでしょうか?
まず、ピーマンの表面を洗った後、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。
新しい乾いたキッチンペーパーでひとつずつ包み、保存袋に入れて冷蔵庫に入れます。
こうすると、3週間ほど保存できます。
また、ピーマンは冷凍することもできます。
冷凍する場合は、食べる大きさに切ってから冷凍します。
食べる時は、凍ったまま加熱調理して食べましょう。
もしも家庭菜園で一度にたくさんのピーマンが採れて、保存しても食べきれない場合は…?
山のようなピーマンも、煮物にすれば量が減っていくらでも食べられますよ!
夫の実家で教わったピーマン大量消費レシピをご紹介しますね。
まずピーマンを半分に切って、へたと種を取ります。
ピーマンを鍋に入れ、砂糖、酒、しょうゆを入れて弱火で煮込んでいきます。
すると、ピーマンからも水分が出るので、蒸し煮状態になります。
ときどき混ぜて、熱が均等に行き渡るようにします。
水分が少なくなって、ピーマンが柔らかくなったらできあがり!
イメージとしては、ピーマンの佃煮です。
お好みで鷹の爪を加えても美味しいですよ。
驚くほど量が減って、たくさんのピーマンがモリモリ食べられちゃいます。
機会があったら、ぜひ試してみてください。
まとめ
ピーマンの黒い斑点は熟し始めの色で、食べても大丈夫です。
中の種が黒いのは鮮度が落ちたしるしです。
それでも、食べて大丈夫です。
食べてNGなのは、表面がシワシワになりプヨプヨになったピーマン。
これは食べないでください。
大量のピーマンに困ったときは、佃煮を試してみてくださいね!