アボカドは熟し具合を見極めるのが難しいですよね。
買ってきたアボカドをすぐに食べるわけではなかったので、しばらく保存しておこうと冷蔵庫に入れたら4~5日経ってもガチガチに固かったことがあるんですけど、もしかして冷蔵庫に入れてはいけなかったのでしょうか?
普通の野菜や果物と同じノリで保存してはいけないものなんでしょうか?
そこで、アボカドが固い時は冷蔵庫に入れたら柔らかくなるのか、固いアボカドを柔らかくする方法、アボカドの保存方法や固いアボカドを美味しく食べる方法をご紹介します。
アボカドが固い時は冷蔵庫に入れるのはダメ
スーパーで野菜や果物を買ってきたら、冷蔵庫に入れることが多いですよね。
特に夏場は傷みやすいですし。
私はそう信じて迷わず冷蔵庫に入れていたんですけど、実はアボカドは冷蔵庫に入れるのはダメなんです!
というのも、アボカドはもともと南国が産地の植物なので低温に弱いんですよね。
ですから、アボカドを冷蔵庫に入れると追熟が止まったり、低温障害で変色したりすることがあるのです。
アボカドの追熟が止まる理由
アボカドは5℃以下の温度では追熟しないので、冷蔵庫に入れると固い状態のままになってしまいます。
そう、固いアボカドは冷蔵庫に入れるのはむしろ逆効果だったんですね。
また、アボカドは27℃以上の温度では追熟が早まり傷みやすくなります。
アボカドの適温は15℃~20℃程度なので、真夏以外は常温保存が適しているのです。
アボカドが変色するのは低温障害が原因
低温障害とは、低温によって植物の生理機能が障害される現象です。
アボカドはもともと南国の植物なので、低温障害を起こしやすい性質があります。
アボカドを5℃以下の場所に長時間置くと、中身が黒ずんだり、べたついたりするんですよね。
これは、低温で酵素の働きが悪くなり、果肉のデンプンやタンパク質が分解されなくなるためです。
そういえば、切ったアボカドを冷蔵庫に入れておいたら黒ずんだことがあるのですが、あれは低温障害だったんですね。
ちなみに、低温障害を起こしたアボカドは、はっきり言っておいしくないです。
食べるのは避けたほうがいいですよ(食べたことあります)。
固いアボカドを柔らかくする方法
アボカドは完熟していない状態で市場に出回ることが多いので、買った時はまだ固いことが多いですよね。
固いアボカドは生で食べるのには不向きなので、簡単にアボカドを柔らかくする方法をご紹介します。
常温で追熟させる方法
固いアボカドは15℃以上の温度で追熟します。
冷蔵庫に入れてしまうと追熟が止まってしまうので、完熟するまでは風通しの良い場所で常温保存しましょう。
皮が黒く色づき、指でちょっと押して少し弾力を感じる程度の柔らかさになったら食べ頃です。
エチレンガスを利用する方法
エチレンガスは果物が熟すのを促がす物質です。
リンゴやバナナ、桃などはエチレンガスを多く発散する果物なので、これらと一緒に保存すると追熟が早まりますよ。
紙袋やポリ袋に入れて保存するとガスがまわるので効果的ですが、口は軽く閉じる程度にして通気性をよくしてくださいね。
なぜなら、追熟の速度は結構早いので、うっかり放置していると柔らかすぎてしまうからです。
ですので、追熟具合は頻繁にチェックし、食べ頃になったらすぐにそれらの果物から離すようにしましょう。
電子レンジで加熱する方法
ちょっと裏ワザ的な方法なんですが、電子レンジで加熱するとアボカドの水分が蒸発して果肉が柔らかくなります。
電子レンジは固いアボカドをすぐに食べたい場合や、加熱調理する場合におすすめです。
電子レンジの加熱時間は20~30秒ぐらいが目安ですが、様子を見ながら調整してくださいね。
ちなみに、アルミホイルで包んで冷蔵庫に入れる方法もありますが、これは追熟ではなく、水分を保つことで果肉を柔らかくする方法です。
アルミホイルで包んだアボカドを野菜室に入れておくと、数日で柔らかくなりますよ。
アボカドを冷蔵庫で保存するコツ
アボカドは低温に弱いとはいえ、完熟したアボカドを常温に置いておくと傷むので、熟したら冷蔵庫で保存することになります。
ただし、冷蔵庫内でも5℃以下になる場所は避けるのがポイントです。
ということは、冷蔵室ではなく野菜室が適しているんですね!
アボカドは乾燥しないようにポリ袋に入れて保存するといいですよ。
また、カットしたアボカドは変色しやすいので、果肉にレモン汁を塗ってラップでぴったりと包んでからポリ袋に入れるのがおすすめです。
冷蔵庫から出してアボカドを常温に戻す時に注意すること
冷蔵庫から出したアボカドは、そのまま常温に戻すと水滴がついてしまいます。
この水滴が表皮や果肉を劣化させる原因になるので、注意すべきことをご紹介しますね。
水滴を拭き取る
冷蔵庫から出したアボカドは表面温度が低いため、周囲の空気中の水分が結露して水滴がつきます。