里芋を調理しようとしたら、表面に緑色の部分が…!
切ってみると、切り口に赤い斑点が…!
里芋が腐っているのではないかと不安になりますよね。
でも、赤い部分は、アントシアニンが酸化したもの。
緑の部分は、日の光に当たってできた葉緑素です。
だから食べても大丈夫ですよ。
腐った里芋を色や臭いで見分ける方法と、日持ちさせる保存方法についてご紹介します。
里芋が腐っているときの見分け方はコレ!
スーパーで里芋を買うときは、まず袋を手に取ってみましょう。
手に取ったとき、しっかりとした固さを感じますか?
押さえたりするのはNGですよ。
でも手のひらの感触で、里芋の固さを感じることができるでしょう?
このしっかりと固いのが、新鮮な里芋です。
新鮮な里芋は、切り口が真っ白!
でも日が経つにつれて、切り口に赤い斑点が出てきます。
これは、里芋の中のアントシアニンが酸化したものです。
「アントシアニン」て、聞いたことありますか?
ブルーベリーやナスの皮に含まれているポリフェノールの仲間です。
少し鮮度が落ちてくると現れるのですが、食べても大丈夫。
表面が少し緑がかっているのは、その部分に日光が当たっていたから。
葉緑素が増えて、緑色になったのです。
食べても問題ありません。
問題は、袋を開けた時にふっとカビ臭さを感じた時です。
その袋の里芋には、カビが生えている可能性があります。
土が付いているので、見た目だけでは判りにくいかもしれません。
でも、洗って切ってみたら、切り口には半透明に変色した部分が…。
これはもう傷んでいるので、食べるのはやめましょう。
手に取ってプヨプヨしたり、ふわふわしている感触があるものは、切ってみるまでもなく腐っています。
もったいないですが、処分しましょう。
里芋の皮にカビが生えた!皮をむけば食べられる?
里芋の皮にカビが生えてるけど、芋はしっかりしている?
これは食べてもいいのでしょうか?
それを判断するには、皮をむいて芋を半分に切ってみましょう。
切り口が白いなら、皮の表面にカビが生えていただけかもしれません。
中身がしっかりしていて、白いか少し赤い斑点が出ている程度なら、食べても大丈夫です。
でも、大抵は変色して傷んでいることが多いのではないでしょうか?
そのときは、食べるのをやめてください。
里芋の保存期間はどれくらい?長持ちさせる保存方法は?
買ってきた里芋を保存するとき、どうしていますか?
ビニール袋に入れたまま、冷蔵庫へ入れている?
それは一番やってはいけない保存方法なんです!
里芋の原産地は、南の熱帯地方です。
ですから、5℃以下の低温にさらされると、里芋は寒さにこごえて傷んでしまうのです。
秋になると、東北地方などで芋煮会が行われますよね。
あれは、寒い冬が来る前に、里芋を食べてしまう必要があったからです。
昔は各家庭で作っていましたが、次第にイベント化したものなんですね。
里芋を保存するのに最適な温度は、7℃~12℃の間。
風通しが良くて、この温度をキープできる場所に置けば、1ヶ月ほど保存できます。
ただ、最近は冬でも室内が暖かいので、常温で7℃~12℃をキープするのが難しければ、冷蔵庫の野菜室に入れましょう。
野菜室は約10℃の温度設定なので、里芋には適した温度と言えます。
里芋は冷凍保存できる
また、里芋を新鮮なうちに冷凍保存する方法もありますよ。
寒さが苦手な里芋を冷凍できるのか?って、不思議に思うかもしれませんね。
低温に弱い里芋を冷凍するには、ひと工夫が必要です。
まず里芋は、皮をむいて一口大に切っておきます。
鍋にお湯を沸かして、塩をひとつまみいれます。
そこへ里芋を入れて、固めに茹でます。
固めに茹でるのは、調理に使うときの煮崩れを防ぐためです。
ゆでた里芋は、水にさらして軽くヌメリを洗い、その後しっかり水気を切ります。
これを冷凍保存袋に入れて、急速冷凍します。
この方法なら、「傷んでいるのでは?」とハラハラすることなく、約1ヶ月保存できます。
冷凍した里芋を使うときは、凍ったままでも自然解凍でも、どちらでも大丈夫です。
都合に合わせて使ってくださいね。
まとめ
里芋の表面の緑色は、葉緑素です。
切り口の赤い斑点は、アントシアニンです。
食べても問題ありません。
でも、カビのにおいがしたら、気をつけてください。
ふわふわプヨプヨしていたら、腐っています。
そのときは、処分してください。
寒さに弱い里芋を冷蔵庫に保存する場合は、比較的温度が高い野菜室に入れてください。
冷蔵室だと温度が低すぎて、里芋に低温障害が起こります。
里芋を冷凍保存する時は下茹でして保存しましょう。