砂糖は賞味期限がないと聞いたことがありますが、黒糖も賞味期限はないのでしょうか?
黒糖の塊の表面がなんとなく白くなっているのですが、もしかしてカビが生えてしまったのか気になります。
黒糖の賞味期限や表面が白っぽくなっても食べられるのか、カビの見分け方を紹介します。
黒糖の賞味期限は未開封と開封後それぞれどれぐらい?上手な保存方法は?
砂糖類にはもともと賞味期限の表示がありません。
純粋な糖類は極めて水分が少ないため、保存環境が良ければ、未開封であれば賞味期限は数年〜半永久とも言われます。
ですから、商品によっては賞味期限の表示がないものもあります。
ただ、黒糖の場合は、砂糖類の中でも水分が多めでしっとりとしているため、賞味期限は他の砂糖と比較するとやや短めです。
黒糖の賞味期限は、メーカーによって黒糖に含まれる水分の量が異なるので、一概に「〇年」とは言い切れません。
ですが、平均的には未開封の黒糖であれば1〜2年、開封後は3ヶ月〜半年が目安です。
その期間はおいしく食べられます。
ただ、黒糖を開封後は、保存には注意が必要です。
黒糖は、一度溶けたり外気に長くさらすと、黒糖独特の風味や香り、そして色も変化し、さらにカビが生えたり、他のもののニオイが移ることもあります。
黒糖の保存場所は未開封、開封後に関わらず、常温で風通しの良い冷暗な場所を選びましょう。
食べ物や調味料を長く保存する場合、冷蔵庫や冷凍庫が頭に浮かびますよね。
私はなんでもすぐに冷蔵庫に入れるクセがあるのですが(笑)、黒糖は冷蔵庫で保存すると、出し入れの際に結露ができてカビたり結晶が固まって使いにくくなります。
なので、冷蔵庫や冷凍庫で保存しないほうが良いですよ。
黒糖を開封した後に保存する容器は、密閉ができる瓶や厚手のジッパーバッグに入れて、必ず空気を抜いて封をしましょう。
容器の中には、よくお菓子についてくるシリカゲルを一袋入れておくと湿気防止に役立ちますよ。
黒糖は熱にも弱く溶けやすいので、コンロやオーブン、電子レンジの近くには置かないようにしましょう。
黒糖の表面の白いものはカビ?見分け方は?
黒糖が溶けた時、結晶化して表面に白く浮き出ることがあります。
また、黒糖は、湿気が多い場所に置いておくなど保存法を間違えると、カビが生えることがあります。
こうなると、結晶化して白くなったのかカビのせいなのか、悩みますよね。。
そこで、黒糖の表面の白いものがカビなのか、黒糖が傷んだ場合の見分け方を紹介します。
黒糖が傷んだか見分ける方法1:色をチェック
茶色い黒糖が黒くなってきたら、劣化のシグナルです。
湿気を含んだり空気に触れると、黒糖の表面の色が濃くなってきます。
この状態ではまだ食べることもでき、味自体もさほど変わりませんが、新鮮ではなくなった状態です。
早めに使うようにしましょう。
黒糖が傷んだか見分ける方法2:感触をチェック
湿気が増えて黒糖が溶けると、ベトっとします。
触らなくても見た感じ濡れているようにも見えます。
この状態の黒糖はまだ食べられますが、このまま置いておくとカビが生えやすいので注意したほうがいいですね。
黒糖が傷んだか見分ける方法3:ニオイをチェック
黒糖の香りが変わったら要注意レベルです。
黒糖は砂糖きびをいぶしたような独特の香ばしさが特徴ですよね。
もし、酸っぱさやツンとした臭いがしてきたら、これはまさに腐っていると判断できます。
黒糖が傷んだか見分ける方法4:カビが生えたかをチェック
黒糖自体が白くなるのとは別に、白いカビが浮かびます。
白いカビだけでなく、だいたいの場合はピンクのカビも一緒に生えるので、黒糖の結晶化だけではないとわかります。
カビが生えるとカビ臭くなりますので、ニオイもチェックしてください。
黒糖のカビは食べたらどうなる?
カビは、菌が食べ物にくっついて根を張り、繁殖して、目に見えるような色や形に育ちます。
カビは黒糖に限らず、どの食べ物についているものでも、もともと雑菌の種類ですので、免疫がなければ体の中で悪さをします。
カビが体の中に入ると、胃腸器官に侵入して下痢や嘔吐、発熱を伴う食中毒を起こします。
体の中からカビ菌を出してしまえば、だいたい2日ほどで症状は落ち着きますが、体調や季節によっては数日長引くこともあります。
もし黒糖のカビを食べてしまったら、とにかく水分をたくさんとって、体内から菌を出すようにします。
消化の良いものを食べて安静にしましょう。
もし高熱が続いたり、嘔吐、腹痛や下痢などが収まらない場合は、病院を受診してくださいね。
黒糖の賞味期限と保存方法のまとめ
黒糖の賞味期限は、商品によって違いはありますが、未開封であれば1〜2年、開封後は3ヶ月〜半年です。
黒糖は湿気に弱いので、開封後は必ず密封できる容器に移しかえて保存するようにしましょう。
冷蔵庫にしまうと、出し入れしたときに結露する場合があるので、温度変化が少ない常温の冷暗な場所が適しています。