料理のレシピを見ていたら、材料に「きび砂糖」と書いてありましたが、あいにく家にはきび砂糖がありません。
こんなときは、わざわざ買いに行くのは面倒ですし(笑)、家にある身近なもので代用してしまいましょう。
きび砂糖の代用品として、三温糖、黒糖、ハチミツ、上白糖を使った場合の仕上がりの違いや、代用する際に使う分量についてご紹介します。
きび砂糖の代用として三温糖を使う場合分量や出来上がりの違いは?
まずは、きび砂糖と色が似ている三温糖を代用する場合です。
三温糖は、きび砂糖より少し甘味が濃いですが、十分代用可能です。
甘さを調節する目安としては、だいたいきび砂糖の半量、つまりきび砂糖大さじ一杯なら、三温糖は大さじ1/2を使います。
これをベースとして、好みの甘さに調節してみてください。
製法は異なりますが、三温糖の原材料はきび砂糖や上白糖と同じさとうきびです。
三温糖が茶色なのは、上白糖をさらに熱してカラメル化させたからです。
ですので、きび砂糖の代用として三温糖を使う場合、茶色い色は似ているものの、豊富なミネラルは取り除かれてほとんど含まれていないので、風味はきび砂糖とは異なります。
甘味と色の代用品として使用しましょう。
きび砂糖の代用として黒糖を使う場合分量や出来上がりの違いは?
続いて、思い浮かんだのは黒糖ですが、個人的にはきび砂糖の代用にはあまり適さないかな、と感じます。
なぜなら、黒糖は、味を濃く感じさせる酸味が強いからです。
黒糖に含まれる独特の酸味が、料理の仕上がりの味を邪魔することがあります。
また、きび砂糖と同じ量の黒糖を使うと、色が濃く出ます。(黒いですものね、、)
そのため、きび砂糖を黒糖で代用する場合は、上白糖を一緒に使うことをおすすめします。
きび砂糖大さじ一杯なら、黒糖大さじ1/2杯に上白糖大さじ1/2杯を加えます。
黒糖は、サーターアンダギーやかりんとうで使用するにはいいのですが、マドレーヌやクッキーなどできび砂糖の代わりに使うと、風味や味がイメージと違ってきます。
黒糖は、カレーやソースのコク出しなど、もともと味のインパクトが強いものへの甘味足しに使うのが良いですよ。
ただし、黒糖は入れすぎると酸味が濃くなるので、あくまでも小さじ1杯程度の隠し味に留めましょう。
きび砂糖の代用として上白糖を使う場合分量や出来上がりの違いは?
きび砂糖の代用としては、原材料も同じ上白糖が一番適しています。
結局、普通の白い砂糖が一番よいという(笑)
上白糖は、きび砂糖よりもできあがったときに甘味が際立ちますが、分量はきび砂糖を使う場合と同量で大丈夫です。
上白糖なら、きび砂糖のようなしっとり感があり、料理やお菓子の材料になじみやすいですよ。
ただ、上白糖も、三温糖同様に精製してミネラルを取り除いてしまうので、きび砂糖とは成分の違いはあります。
また、色が白いため、きび砂糖を入れることで出る茶色は、上白糖では出せません。
あまりないとは思うのですが、どうしても茶色が欲しい場合は、三温糖を併用するといいですよ。
上白糖と三温糖を併用する場合は、上白糖をレシピの分量の半分にして、三温糖を1/4加えます。
つまり、きび砂糖大さじ1の場合であれば、代わりに、上白糖大さじ1/2+三温糖大さじ1/4となります。
上白糖も三温糖も甘味が際立ちますので、きび砂糖の量に比べると少なめですが、この分量で十分です。
もし、甘味が足りない時は、上白糖を足してくださいね。
きび砂糖の代用としてはちみつを使う場合分量や出来上がりの違いは?
はちみつをきび砂糖の代用として使った場合は、上白糖などの代用よりも控えめな甘味が感じられます。
この点はきび砂糖の代用に適していて、風味が控えめなきび砂糖に似た仕上がりになります。
ハチミツは火を通すと照りが出ますので、煮物でもお菓子でも見た目が上品になります。
ハチミツの甘味が少し足りないと感じる場合は、きび砂糖の分量と同量のハチミツに上白糖小さじ1/4〜1/2程度を加えます。
上白糖を併せて加える場合は、元のレシピの分量に関わらず、ほんの隠し味程度と心がけましょう。
上白糖を少し足すだけで、しっかりとした甘味を感じる仕上がりになります。
上白糖は入れすぎるとくどくなるので、足す場合はほんの少しずつにしましょう。
まとめ
きび砂糖の代用に使えるものをご紹介しました。
きび砂糖は、精製途中の砂糖液をそのまま煮詰めて作るので、さとうきびの風味が残り、ミネラルが含まれているのが特徴です。
料理にコクや風味を出したいときにはきび砂糖を使いますが、代用するなら普通のお砂糖の上白糖がベストだと思います。
というのは、きび砂糖の代用として上白糖を使う場合は、きび砂糖と同じ量を使えばOKなので、一番手軽で使いやすいんですよ。
普通のお砂糖であればだいたい家にあると思うので、きび砂糖がない場合は上白糖で代用してみてください。