カレーって、一度にたくさん作り置くことが多くないですか?
明日のカレーの方が美味しいとも言いますし。
でも、だんだん気候が暖かくなってくると、カレーの鍋をコンロに置いたままにしておくのはちょっと不安に感じますよね。
カレーは鍋ごと冷蔵庫に入れても良いものなのでしょうか?
常温の場所にどれぐらいの時間置いておいて、平気なものなのでしょう・・・?
カレーは思いのほか傷みが早いので、常温保存は危険です!
カレーの冷蔵保存方法と常温でどれぐらい置いておけるのか、そして、カレーが傷んでいるかどうかの見分け方について紹介します。
カレーの保存方法 鍋ごと冷蔵庫インがもはや常識⁉︎
夏バテして食欲が落ちたときでも、カレーならペロリと食べられちゃうので、我が家ではカレーは年中大きな鍋でまとめて作ります。
食べ盛りの子供たちがいるので、たいていはあっという間に食べ切ってしまうんですが、時々余ることがあります。
ある日、テレビでカレーが腐りやすいと聞いて慌てました!
いつも鍋に蓋をして、コンロの上に置いていたからです。
カレーって香辛料が多く入っているので、常温保存でも大丈夫と思いがちですよね。
実は、必ずしも香辛料が殺菌効果をもたらすとは限らないんです。
そして、カレーはいろいろな具材が入っていることと、煮込むときに水を使うので、常在菌が潜むと繁殖が早いんですね。
カレーに混ざる菌は「ウェルシュ菌」という、熱に強いちょっと厄介なものなんです。
なので、常温で置いておいて再び煮込んだとしても、菌が死なないんですね。
ウェルシュ菌の増殖を止めるためには、余ったカレーは冷蔵庫で10℃以下に温度を下げる必要があります。
粗熱が取れた鍋なら、冷蔵庫にそのまま入れても大丈夫です。
ただし、深底鍋は、鍋に高さがあるために冷めるのが遅いことと、菌がより鍋の底へ潜る傾向があります。
深底鍋でカレーを作った場合は、ジッパーバッグや平らな密封容器などに移して冷蔵庫に入れるのがおすすめです。
冷蔵庫に入れる前には、鍋や容器をボウルに張った氷水や冷水につけて、粗熱を取っておくと安心です。
ちなみに私は、ホーロー製の容器に移すようにしています。
タッパーだとカレーの色やにおいが容器に残りやすいですが、ホーロー製だと、色もにおいも残りにくく、洗うのが楽です。
冷蔵庫に入れた後、再び温めるときも、ホーロー製なら直火にかけられるので、案外便利ですよ!
カレーは冷蔵庫での保存でも、2〜3日中には食べ切りましょう。
再び食べるときは、底の方からゆっくりかき混ぜながら、しっかり温めましょう。
ウェルシュ菌は酸素に弱いので、かき混ぜることで酸素を取り込んで、菌の繁殖を止めることができます。
ただ、冷蔵保存と加熱を繰り返すと、風味が損なわれたり中の具も傷むので、注意してくださいね。
カレーを冷蔵庫に入れ忘れた!どれぐらいなら大丈夫?食べない方がいいサインは?
カレーを冷蔵庫に入れ忘れた場合は、傷んでいないかしっかり確かめてから食べましょう。
というのも、食中毒の元になるウェルシュ菌は、たった数時間で繁殖してしまうからなんです!
24時間・・・?
いえいえ!
12時間・・・?
ダメダメ!
たった6〜8時間で腐ることもあるんです!
うっかり一晩から1日放置した場合、においや見た目の状態、色を注意して見てみてください。
・酸っぱいにおいが混ざる
・作った時よりどろっとしすぎている
・カビや白い膜などがかかる
こんな状態が見られたら、絶対食べてはだめです!!
必ず廃棄しましょう。
こうなると、ウェルシュ菌は加熱しても死滅しませんし、変色した部分を取り除くだけでは効果なしです。
残念ですが諦めましょう。
カレーを夏に常温で置いておいた どれぐらいならセーフ?
夏場の食中毒は、一般的にウェルシュ菌によるものがとても多いです。
それも、家庭で料理したものから発生するのが大半です。
煮込み料理や加熱をしっかりしても、ウェルシュ菌は熱に強い菌なので、繁殖した後は滅菌方法がありません。
ですので、夏場のカレーの常温保存はもってのほか!と思って間違いないです。
せいぜい1〜2時間ほどの常温でぎりセーフ、という気持ちでいましょう。
もし、ウェルシュ菌が繁殖したカレーを食べてしまうと、半日以内に腹痛や下痢などを起こす可能性が高いです。
特に小さい子供やお年寄り、体が弱ってる人が家族がいる場合は、絶対に食べさせないよう注意しましょう。
まとめ
夏場のカレーの常温保存はとっても危険です。
夏以外でも、部屋が暖かい場合は要注意です。
とにかく、余ったカレーは粗熱をなるべく早くとって、10℃以下の冷蔵庫に入れましょう。
鍋ごと入れることでもOKですが、深底鍋や冷蔵庫にスペースがない場合は、密封できる容器に移すのがおすすめです。